リラードはウェストブルックにいじめられていた?「いつも50点取ろうとしてきた」
■リラードが考える最もマッチアップが難しいPGとは
デイミアン・リラードはミルウォーキー・バックスでの1年目こそ大きなインパクトを残せなかったものの、この強心臓の持ち主は紛れもなく、自他共に認めるリーグ屈指のポイントガードである。 2021年にバックスでNBA初優勝を経験したジェフ・ティーグは、自身がホストを務める『Club 520 Podcast』にリラードを招待。同じポジションを主戦場とする共通項から、番組内ではリーグのポイントガードにまつわるトークが繰り広げられた。 はじめに、リラードはリーグで最もマッチアップが難しいガードに言及。現役最高傑作と名高いステフィン・カリーよりも手を焼く選手として、稀代のハンドラーに敬意を送った。 「ステフはとにかく、常に動いている。彼の姿を見失ってはいけないんだ。彼は間違いなく、最も苦労した相手の1人だよ。1対1での対戦なら、カイリー(・アービング)がタフだと思うな。カイリーの相手は大変で、完璧にガードの仕事をこなせる」 「両手を使え、太った選手のようにコンタクトをし、彼はそれを難しくないようにこなしてしまう。彼とマッチアップした人は皆、スムーズにやっているように感じると思うのだけど、そこにすべてが集約されている。だから、彼に全てのショットを決められるような気がして、最悪な気分になるんだよ」
■最も印象的だったプレーヤーとして名前を挙げたのは?
また、印象的だったプレーヤーにはラッセル・ウェストブルックを挙げている。リラードが若手の頃、トリプルダブル製造機はオクラホマシティ・サンダーで最も爆発力のある選手としてコートで抜群の存在感を放っていた。リラードは当時のマッチアップを以下のように振り返っている。 「正直に言うと、ラスとの戦いが一番楽しかった。デビューから最初の5、6年の彼は、いじめっ子みたいだったよ。ラスはビッグマッチでも関係がなかった。誰が負傷しても、控え選手と対戦を楽しんでいた。気にすることなく、誰に対しても同じ姿勢なんだよね」 「俺が駆け出しのとき、彼はいつも50点取ろうとしてきたのはよく覚えている。僕とのマッチアップでシュートを打つことが多いから、KD(ケビン・デュラント)はパスを要求したり、毎回ショットを放つことに怒っていたよ」 ウェストブルックはサンダーでのアグレッシブなスタイルによりデュラントと衝突し、後者はサンダーからゴールデンステイト・ウォリアーズに移籍した過去がある。リラードのエピソードは、彼らの衝突を思い出させるような内容と言えるだろう。 2024-25シーズンはバックスで2年目を迎えるリラード。過去の借りを返すべく、来季はデイムタイムの発動に期待がかかる。 文=Meiji
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