ドジャース 左腕と最高額契約もマー君獲得に支障なし
ドジャースがエース左腕、クレイトン・カーショー投手(25)と7年総額2億1500万ドル(約225億円)で合意に達したと、米メディアが15日(日本時間16日)に一斉に報じた。 これは、薬物規約違反で164試合の出場停止処分を受けたヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手の総額2億7500万ドルには及ばないものの、タイガースのエース右腕・バーランダー投手の7年総額1億8000万ドルを大きく上回る大リーグ投手史上最高額の大型契約。平均年俸はメジャー史上最高額の307万ドル(32億円)に。1年間ローテーションを守ったとすると、1試合登板毎に約100万ドル(1億円)を稼ぎだす計算になる。 ■ヤンキースファンは「ドジャース撤退」と歓迎ムードだが・・・ このビッグニュースを受けて、ツイッターには、ヤンキースファンによる「これでドジャースは、田中争奪戦から後退か」といった楽観&期待の投稿が相次いだ。今オフ、ポスティングによる大リーグ移籍を目指す田中将大投手を巡って、ドジャース、ヤンキースを“本命”とした争奪戦はエンゼルス、カブス、ダイアモンドバックスなど計10球団を巻き込んで繰り広げられてきた。 その中で、昨年グリンキーに6年総額1億4700万ドルの契約を結んだドジャースが、更に、カーショーと大型契約。これで、今季の先発ローテーション投手とされるカーショー、グリンキー、柳賢振、ハラン、ベケットの5人の年俸総額は、8750万ドル(約92億円)となり、昨年のメジャー30球団中13球団の総年俸を上回る額となっただけに、資金が底を付いた印象を与えるのも無理はない。ライバルのヤンキースが有利に立ったかと思われるが、実情は違うようだ。 ■ドジャース側は「マー君獲得に支障なし」 この日、球団のカステン社長は、LAタイムズ紙に「この契約が他に影響を与えるとは思わない」と注目発言。カーショーとの大型契約は、田中獲りに支障をきたさないという見解を明らかにした。米メディアもほぼ「カーショー&マー君両獲りへ」という論調だ。田中争奪戦に置いて、カーショー余波は影響なし、のようだ。