LNG供給不安高まる恐れ、シェブロン豪施設の一部で生産停止
(ブルームバーグ): オーストラリアの主要な液化天然ガス(LNG)輸出施設の一部が3日から生産停止となっている。欧州への供給がノルウェーのパイプライン問題で抑制される中で、世界的に需給が一段と逼迫(ひっぱく)する懸念が生じている。
複数の関係者によると、米シェブロンが運営するゴーゴンLNG施設で3基あるユニットのうち1基の生産が停止された。同施設は、5月の大半にわたるメンテナンス期間を経て、同月31日にフル生産を再開したばかりだった。
ゴーゴン施設の一部での生産停止は、欧州への主要な供給源であるノルウェーのニーハムナのガス処理施設の操業停止と重なった。供給不足への懸念から欧州天然ガス先物相場は3日に大幅上昇した。
欧州ガスが一時13%高、ノルウェー施設での想定外の操業停止で供給減
シェブロンからすぐにはコメントを得られておらず、ゴーゴンでの生産停止がいつまで続くかは不明。
豪バロー島にある同施設は年1560万トンのLNG生産能力を持つ。他の株主にはエクソンモービルやシェルが含まれる。
原題:Chevron’s Australian LNG Plant Outage Adds to Global Supply Woes(抜粋)
--取材協力:Stephen Stapczynski、Anna Shiryaevskaya.
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Ruth Liao