樽前山 市道車両通行止め 登山道工事優先で来春まで 徒歩でも自粛呼びかけ
樽前山(苫小牧市・千歳市、1041メートル)の一部登山道の改修工事に伴い、苫小牧市は5合目から7合目の登山口までをつなぐ、市道樽前山観光道線の冬季の車両通行止めを、来年の春まで継続する。
冬期間の車両の通行止めは例年、5月下旬に解除されている。今年は、工事を行う胆振総合振興局や地元山岳会、苫小牧市などが協議し、工事車両を円滑に通行させる必要があるとして通行止めの継続を決めた。 改修工事は、駐車場がある7合目登山口から外輪山の東山山頂(1022メートル)までの「東山コース」(全長約1500メートル)で行っており、立ち入れない。本年度は傷んだ階段やロープ柵を改修するほか、支笏湖を見下ろす見晴台のベンチなども更新する。 5合目から7合目の一般車両の通行止め区間について、市と同振興局は「工事車両が通行して危険なため、徒歩でも入山は自粛してほしい」と呼びかける。樽前山は日帰り登山で人気で、登山者名簿に基づく2023年の入山者数は約3万人だった。