ベンチから戦況を見つめる岡田彰布監督（カメラ・相川　和寛）

◆ＪＥＲＡセ・リーグ　阪神３―０巨人（２５日・甲子園） 　阪神が完封リレーで戸郷にノーヒットノーランを献上した前夜の借りを返した。先発のビーズリーが６回３安打無失点。今季初登板した１８日のヤクルト戦（甲子園）に続く無失点で２勝目を挙げた。打線は初回から２安打を放ち、２回に木浪が先制打。４回に渡辺の１号ソロで追加点を奪うと、５回には１死一塁から中野が犠打で走者を進め、森下が適時打を放った。岡田彰布監督は０６年に中日・山本昌にノーヒットノーランを許した翌日も完封勝利で雪辱している。 　以下は試合後の岡田監督の一問一答。 （テレビ中継の勝利インタビューで） ―注目された打線は初回から安打を 「まあ久しぶり、久しぶりいうても１日だから、まあ。でもヒットはきょうは出ると思ったけど、ビーズリーがゲーム作ってくれたのでそれが大きかったですね」 ―木浪が先制打 「きのうからの流れがあるので先に１点というか、先制点も大きかったと思いますね」 ―渡辺が一発 「いやいや、ホームラン久しぶりでしょ？　なかなか見てなかった気がするので。前の広島のカードからなかなか点取れなかったんだけど、きのうも１―０だし、１点のあと２点ね。その後も、やっぱり３点あればちょっと楽なゲーム展開にできましたよね」 ―ビーズリーは 「前回は初回から飛ばしていたけど、１勝してるので、だいぶ気持ち的にも楽にブルペンから投げていたみたいなので。もう１イニングと思ったけど、あそこまで投げてくれたら十分ですね」 ―無四球の完封リレー 「ああそうですか。それはわからなかった。フォアボールはもう出さないと思っているから、あまりそこは気にしない」 ―首位で交流戦を迎えることが確定 「いや、まだ試合数も３分の１ぐらいかな。明日で一度リーグが終わるので、いい形で。交流戦はどういう形になるか、やってみないとわからない、今年は特にそう思うので。いい形で交流戦に入りたいですね」 （囲み取材で） ―楽になった３点目は５回に１死一塁から犠打を用いて奪った 「ちょっと近本もな、１、２番がちょっと昨日からタイミング合わんかったみたいやけど。向こうも左当ててくるけど、３番から右になるんで。何とかセカンドに送っとけばと思って。そら大きかったよ、３点目は」 ―森下は初回に安打を放ち、球場の雰囲気も変わった 「いやいや、初回いうても、そうでもないんよ。あれはもう、初回からホンマ怒ったんやけど。まあいろいろあったからな、初回からな」 ―安打の前に中野が盗塁死。森下は見逃したが、ヒットエンドランだったか 「おーん、なあ。バット振らんと。エンドランというかな、バット、あそこ簡単に見送ったからな」 ―３回も森下の打席で中野を動かした 「いやいや、『このサインはこういうの』と分からすために出したんや。打つだけじゃあかんからな、３番いうのは。つなぎとかいろんな意味で、一番何でもできる打順でないとな、３番は。後ろにもつなぐ打ち方せんとあかんし。その辺やな、あいつも打つだけじゃあかんから」 ―特に最近は打ちたい、打ちたいという気持ちが出過ぎているか 「打てへんって。打率見てみいよ。４回に１回打てへんねんで、そうやろ。それをつないだり、いろんな形で。３回に１回になったら、もっと打率も上がるわな」 ―ビーズリーは安心して見ていられた 「そうや。今日はな、こないだはやっぱり初先発で、初回から飛ばして力んでっていう形やったけど。今日はもうボールスリーとかなるけど、やっぱりストライク投げられるからな」 ―このままローテーションを回ってくれたら 「そら、まだ点取られてないもん。すごいやん、そんなん。なんか打ちづらいんやろな、バッター」 ―渡辺は 「そら今、一番練習の時から調子いいのは渡辺やんか」 ―右投手に対しての内容もいい 「ああ、いい。もう関係ないよ、今はねえ。だから普通あんなところ（前夜の８回）で代打出せへんけどな、ヒット欲しいからやっぱり、調子のええやつで行ったんやけど、昨日もなあ」 ―投手の左右は関係なく、三塁は調子のいい選手を 「糸原も最初だけやったな、先発でいいの（笑い）。やっぱりちょっと代打向きなんかな。最近なんかあんまりちょっと、内容良くないよな、スタートで行った時。まあ、終盤に残しときたい選手というのもあるしな」 ―打線は奮起したか 「まあ、奮起まではいかんなあ。明日もう１試合やな。あした点取ったら奮起って言えるなあ」 ―０６年のノーヒットノーランを許した翌日に完封勝ちしている 「そら覚えてない。完封勝ちしてんの？　あっそう。何点取ったん？」 ―２―０で勝利 「今年の方がええやん（笑い）」