境内彩るチューリップ 富山県南砺市・井波別院瑞泉寺、法要控え天水鉢鮮やか
富山県南砺市井波地域の有志らが20日、井波別院瑞泉寺の境内にある天水鉢の水面にチューリップの花を浮かべた。同寺を開いた綽如(しゃくにょ)上人の御忌(ぎょき)法要が22~24日に営まれるのに合わせて昨年から始めた試み。赤とピンクのチューリップの花が境内に彩りを添え、訪れた人たちは「鮮やかできれい」と見入っていた。 天水鉢は雨水を防火用に蓄えておく器。同寺では本堂前に直径約3・7メートルの円形の鉢が一対置かれている。有志らはこの日、砺波市のチューリップ畑で摘花作業に参加し、譲り受けた花を同寺に運んだ。 境内では地元の子どもたちも加わって16人で水面に浮かべる作業をした。砺波市でチューリップフェアが開幕する23日頃までは美しく浮かぶ様子が楽しめるという。 有志メンバーで閑乗寺観光開発社長の楠則夫さん(74)は「チューリップフェアの盛り上げにも一役買いたい」と話した。