斎藤知事への不信任決議案『全会一致で可決』 本会議では県議からこんな発言も「県職員の人権が大切にされること、笑顔になれる政策の充実を切に求める」
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パワハラ疑惑などを告発された兵庫県知事をめぐり19日午後、県議会で不信任決議案が提出され、全会一致で可決しました。 (自民党・戸井田県議)「県議会議員86名一同を代表して、決議案第3号、斎藤元彦知事の不信任事案に対する決議案の提案説明を行います」 19日午後4時15分ごろに兵庫県議会で提出された斎藤元彦知事に対する不信任決議案。その瞬間も知事は表情を変えることはありませんでした。 事の発端は今年3月。県の元県民局長(60)が斎藤知事の「パワハラ」や「おねだり」などの疑惑を匿名で告発したことに対し、知事が強い言葉で非難したのです。 (斎藤元彦知事 今年3月)「不満があるからと言って、業務時間中にうそ八百を含めて文書を作って流す行為は公務員として失格ですので」 しかし、その後に県議会が設置した百条委員会の調査などで告発内容の中に事実があったことや「告発者さがし」を知事自ら指示していたことが明らかになりました。 こうした事態を受けて県議会では先週までに全ての議員が、斎藤知事に即時辞職を求める事態に発展。不信任案の提出も水面下で調整が進む一方で、知事は続投の意志を示し続けてきました。 そして19日、開会の日を迎えた兵庫県議会。報道陣に頭を下げて登庁した斎藤知事はこのように述べました。 (斎藤知事)「(不信任案が)仮に成立した場合には、自分としてどのような判断をしていくべきかを、様々な選択肢というのを考えていく。県民のみなさんに負託いただいたので4年間しっかりやってほしいということだったので、それをやりたいという思いです」 一方、県議らは… (記者)「本日の採決に向けては?」 (北野実県議)「決まったことを粛々とやるだけ」 (記者)「不信任案は全会一致になりそう?」 (北野実県議)「そうだと思っています」 (奥谷謙一県議)「百条委員会の委員長としての立場で言うと、調査は継続的にやっていかないといけないので、ご自身で身をひいていただきたいとは思っています」 両者の思惑が交錯する中、午前11時に本会議がスタート。 (斎藤知事)「私の言動や県の対応に対して厳しいご指摘をいただいております。多くの県民の皆さまにご心配をおかけしていること、心よりおわび申し上げます」 今回の問題で県政を混乱させたことを謝罪しました。また、補正予算などについて協議される中、県議会議員から斎藤知事に向けたかのようなこんな発言も。 (小西ひろのり県議)「現在の兵庫県は大変厳しい状況に置かれています。兵庫県を支える県職員の一人一人の人権が大切にされること、笑顔になれる政策の充実を切に求めて質問を終わります」 補正予算の可決後、午後4時過ぎに本会議が再開されると、自民党の議員から不信任決議案が提出されました。 (自民党・戸井田県議)「知事として強い自負と理想をもって県政をすすめることが私の責任だと一貫して辞職を否定する斎藤知事ではありますが、そういった様々な思いを胸におさめ、組織のトップとして、また政治家として、事態の収拾に努めなくてはならない責任があったはずです。ここに兵庫県議会にあたえられた権利を行使し、斎藤元彦兵庫県知事に対する不信任決議案を提案する」 そしてその後、採決が行われ全会一致で可決したということです。
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