米軍が「泡消火剤」の使用を初めて認める 有機フッ素化合物(PFAS)が飲用地下水で指針値の300倍検出されたエリアの弾薬庫で 19年間 点検と訓練で 広島
中国放送
広島県 東広島市の瀬野川や飲用地下水から暫定指針値を超える有機フッ素化合物「PFAS」が検出されていた問題で、アメリカ軍が、川上弾薬庫内での「泡消火剤」の使用を初めて認めました。 【写真を見る】米軍が「泡消火剤」の使用を初めて認める 有機フッ素化合物(PFAS)が飲用地下水で指針値の300倍検出されたエリアの弾薬庫で 19年間 点検と訓練で 広島 東広島市を流れる瀬野川流域では、去年12月以降、暫定指針値(50ng/L)を超えるPFASがたびたび検出されていました。その値は、アメリカ軍川上弾薬庫周辺で特に高く、飲用地下水で300倍に上ったことなどから、東広島市長や湯崎知事などは、防衛省に対し、アメリカ軍に弾薬庫内での泡消火剤の保有履歴や処分方法の公表などを働きかけるよう、要望していました。 県によりますと、アメリカ側の調査で使用記録が確認されたということで、6日、中国四国防衛局から県に回答がありました。 それによりますと、川上弾薬庫では1991年から2009年までの19年間、PFOSを含む旧式の「泡消火剤」を使用した消防車の点検と訓練を、北東部のヘリパッド周辺で実施。また、2020年に、泡消火剤の原液およそ2000リットルなどを、基準に従って認可された施設において適切に焼却処分したことなどを回答したということです。 湯崎知事は、「弾薬庫の敷地内での環境調査の必要性がさらに高まった」として、国に対し、アメリカ軍への働きかけを引き続き求めるとしています。
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