「日米で決定的な違いが!」娘を全米No.1大学の特待生に育てた母親が語る、子どもの自己肯定感を上げる「褒め方」
ときには他人を通じて褒めてみると、より自己肯定感が上がる
直接褒めるだけでなく、第三者を使って間接的に褒めるのも効果的です。 アメリカ人は本人の目の前で、お友だちや近所の人に「この子はね……」とわが子の頑張っていることや、スポーツ、勉強の成績はもちろん、性格についても大げさなくらい自慢します。その話を聞いた相手もその子を褒め称え るので、親以外の人にも認めてもらえることを誇らしく感じ、グンと自己肯定感が高まります。 しかし、謙虚さが美徳とされる日本でこれをやりすぎると、「親バカ」と言われてしまいます。一度や二度なら相手も調子を合わせてくれますが、しつこく自慢していると「バカ親」になってしまいますので、控えるべきでしょう。
身内を巻き込んでとことん褒めてもらう
ですから日本では、遠くにいる祖父母や親せきなど、一緒に住んでいない身内を相手に、電話やSNSを使って子どもを褒めることで同様の効果を得られるでしょう。 私自身もよく実家に電話をかけて、2人の子どものことを存分に自慢していました。 子どもたちは、祖父母にたくさん褒めてもらうことで、自分の可能性を信じられるようになりました。 実家に帰った際は、子どもたちが自分の写真や動画を見せながら自慢話をしている姿が微笑ましく、祖父母との絆が深まっていくのを感じました。 次回は、子どもが2人以上いる場合、平等に褒めるにはどうしたらいいのかをご紹介します。
〈著者プロフィール〉高松 ますみ(たかまつ・ますみ)
株式会社スパークリングキッズ代表取締役。元夫の赴任先、米国・バージニア州で出産と子育てを経験。アメリカのハイクラス家庭が実践する「子どもを尊重する子育て」に感銘を受け、その考え方を学び体系化する。帰国後は協調性や自制心が重視される日本社会でも通じるよう、アメリカ式の子育てをアレンジした独自の子育てを実践。その結果、英才教育をいっさい施すことなく、長女は単身でアメリカの高校に留学し、2年連続で「全米優秀生徒賞」を受賞。その後全米No.1の公立大学「カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)」に特待生として進学。長男は早稲田大学入学後、交換留学生としてUCLAで学ぶかたわら、バックパッカーとして世界中を旅した。 自身は、長男6歳、長女2歳のときに離婚を経験。以来20年間シングルマザーとして、英会話教室経営や元F1ドライバー片山右京氏主催のチャレンジスクールのマネージャーなどの仕事をしながら女手ひとつで2人の子育てを行ってきた。 一方で、仕事を通じて多くの親子と関わりができ、自身の子育て法をもとにしたアドバイスを行うようになる。それが評判となったことがきっかけで、潜在的な生きる力を体系的にはぐくむ子育て法、「マミーメソッド」(R)を確立。2020年にそのノウハウをより多くの人に役立ててもらおうと、株式会社スパークリングキッズを設立。SNSと口コミだけで評判が広がり、国内外から多数の受講者が殺到。これまで延べ1万人以上の親子の悩みを解決してきた。
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