首位九産大の5番打者が名誉挽回の逆転2ラン 日経大破って勝ち点4 最終週はライバル九共大と優勝懸けて激突【福岡六大学野球】
◆福岡六大学野球春季リーグ戦第5週第4日 九産大7―3日経大(14日、福工大野球場) ■プロ入り前の新垣、大瀬良、梅野…【秘蔵写真】 首位の九産大がリーグ王者の底力を見せつけた。2006年春以来の優勝を狙う日経大に逆転勝ち。2勝1敗として勝ち点を4に伸ばした。 「名誉挽回の一発」が流れを引き寄せた。1点を追う5回1死一塁で5番北村健一郎(3年・有田工)が左越えに今季1号の逆転2ラン。「内角直球に張っていたんです。バットの先に当たったんですけど、風に乗ったので良かったです」。序盤から日経大ペースで進んでいた展開を一振りで変えると、この回は打者9人の猛攻で一挙5点を奪った。大久保哲也監督も「北村の一発が大きかった」と目を細める殊勲弾だった。 今季初黒星を喫した日経大との初戦は自身の失策で日経大に追加点を許して相手を勢いづけた。「初戦は自分のせいで負けた。次は自分が何とかしようと思っていました」とバットでの挽回を心に誓っていた。1勝1敗に戻した13日の2回戦も1回に先制打。2試合連続でチームの勝利に貢献した。 昨秋リーグ戦で打点王の市丸紘樹(4年・唐津商)に1打点差の13打点を稼いだ勝負強さが持ち味。「(4日の)ドーム(みずほペイペイドーム)の試合ぐらいから打撃の調子が上がってきました」と4試合連続で打点をマークしている。 最終週は勝ち点3で2位の九共大と優勝を懸けた直接対決。勝ち点で並ばれても1勝すれば勝率で優勝が決まる有利な状況だが、リーグ優勝回数は九産大46度、九共大45度と覇権を争い続けるライバルだけに気を緩めるわけにはいかない。「九共大戦でもいいところで1本打てるように頑張ります」と優勝を決める大一番での活躍を誓った。 (前田泰子)
西日本新聞社