森田剛が“静”の演技で魅了 “驚愕展開”けん引するキーパーソン役に反響<ワンダーハッチ>
実写とアニメの2つの世界を舞台にしたオリジナルファンタジー「ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-」の第5話が1月3日に配信された。いよいよ物語が後半戦に突入し、秘められていた謎が次々と明らかに。森田剛演じる怪しげな雰囲気を出していたコンビニ店員・柴田が核となって、驚きの展開が繰り広げられた。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】無精髭&怪しげな雰囲気でもイケメンな森田剛“柴田”! ■「ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-」とは 同作は、実写で描く現実世界「横須賀」と、アニメで描くドラゴンがすむ異世界「ウーパナンタ」が舞台。現実世界の女子高校生ナギと異世界から来た少年タイムが運命的に出会い、やがて互いに協力しながら世界の危機に立ち向かっていく。 ナギ役を清涼飲料水のCMやファッション雑誌などのモデルとして活動する中島セナ、タイム役を2023年7月期のドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(日本テレビ系)などで頭角を現している奥平大兼が演じる。そんなフレッシュなW主演コンビを支えるのが、新田真剣佑、森田、田中麗奈、三浦誠己、成海璃子ら実力派俳優たちと、津田健次郎、武内駿輔、大塚芳忠といった声優たちだ。 そして、作品全体の演出を、漫画原作を実写化した「東京喰種 トーキョーグール」(2017年)の萩原健太郎監督が務め、アニメーション監督を「劇場版 ONE PIECE STAMPEDE」(2019年)などの大塚隆史、キャラクター原案・コンセプトアートを「約束のネバーランド」(集英社)の作画を担当した出水ぽすか、アニメ制作を「攻殻機動隊」シリーズなどで丁寧な作画に定評があるProduction I.Gが手掛けるという、豪華な布陣となっている。 ■謎のコンビニ店員・柴田の切ない過去 第4話までで、ウーパナンタの英雄だったアクタ(新田)を捜しに現実世界にやって来たタイムは、諦めたような境地に達しているアクタに絶望するも自分ができることを模索し始め、ナギは「タイムと一緒にいると何かが変われる気がする」と協力することに。そんな中、タイムに接触を図ったのが謎のコンビニ店員・柴田だ。第5話では、そんな柴田の過去が明らかに。 実は柴田は、スペースという名のウーパナンタの住人で、伝説のドラゴン乗りだった。「理(ことわり)の外にはこの世界を創った創造主がいる」と信じる宗教にのめり込んでしまった息子のマウル(CV:土屋神葉)に、スペースは「妄想だ」と諭す。自分の思いを信じてもらえなかったマウルは、ある日、他の信者たちや教祖と創造主の世界に行こうと、崖から身を投げ、命を落とした。 悲しみの中、スペースは「不安がはびこればマウルのような犠牲者が増える」と、最恐と言われるドラゴン乗り・ジャイロ(CV:津田)が支配する神の島・ピュトンピュトに向かったが、理の外=現実世界に消し飛ばされてしまったのだった。 ■森田剛の声の演技と実写演技に感嘆 スペースが悲しい過去を背負っていると分かったことを皮切りに、物語の核へと迫る展開が続いた。 タイムが現代にやって来たとき、そこがナギの家だったのは「そこに創造主がいるから」だとスペースは考えていた。タイムに「この(現実)世界の人間が創造した物語が我々を創り出している」と語るスペース。その創造主によって、今もウーパナンタに悲劇が生み出されているのだと。 そこでつながったのが、創造主=漫画家だったナギの母・ハナ(田中)だ。そして、スペースの娘・サイラ(SUMIRE)も現代へとやって来たことをきっかけに、ハナが生きていたことが判明した。 また、スペースは現代にやってくる前にジャイロと共にある場所にたどり着いていたことも描かれ、スペースがなぜ“創造主”を探しているのか、そしてジャイロがなぜピュトンピュトを占拠することになったのかも明らかに。 後半戦を盛り上げる事実が次々と明らかになっていく様子に引き込まれた。それをけん引したのは、森田の演技だ。アニメの世界でのスペースの声には、息子を思う気持ち、そしてそこから派生して生まれた気持ちの変化を乗せた。一方で、現実世界では、創造主を探す目的を胸に秘めた様子を静かに体現。静と動なら“静”の演技ながら、ただ者ではないオーラと悲哀に満ちた姿は存在感抜群だ。 SNSでも「森田さんの声いい」「スペースの怪しさ満点の話し声 めっちゃクセになる」といった声が上がっている。 「ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-」は、ディズニープラスのスターで毎週水曜に新エピソードを独占配信中(全8話)。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部