専任・常勤責任者置かず虚偽申請、「たまたま不在」と監査妨害も…放課後デイサービス事業所の指定取り消し 鹿児島市
鹿児島市は30日、指定障害児通所支援事業者のNPO法人ジョイキッズ=同市郡元1丁目=に対し、10月25日付で運営する放課後等デイサービス事業所の指定を取り消す行政処分をした。法で定める専任、常勤の児童発達支援管理責任者を配置せず虚偽申請し、事業を続けていた。給付費の不正請求もあったとし、市は一部受領額に4割を加算した485万4643円の返還命令を出した。 それ違法です! ペーパー車検で認証・指定取り消し 日置市の事業所
市障害福祉課などによると、同法人は、指定を更新申請する際に届け出た常勤の責任者を実際は配置していなかった。4月1日~7月中旬で複数回しか勤務していなかったとみられる。法で必要な利用者の個別支援計画作成に携わらず、1日の利用定員も超え運営していた。 市は、指定基準を満たさない可能性がある旨の外部通報を受け、7月に監査を実施。その中で「(責任者は)たまたま不在」などとした理事長による虚偽答弁や、従業員へ同様の虚偽答弁を求める監査妨害もあったとした。 市によると、利用者は市内の児童生徒26人。指定取り消しに伴い、全員が別の施設に移るめどがついている。NPO法人の理事長は南日本新聞の取材に、「大変申し訳ない。責任者となる資格者が不足し、後任も見つけられなかった。適正な申請をすべきだった」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島