車いすでも安心 宇都宮市が移動型バリアフリートイレ導入
とちぎテレビ
屋外でのイベントや災害時に、トイレに困る車いすの利用者や高齢者などに、安心して使ってもらおうと、宇都宮市は移動できるバリアフリートイレを導入しました。 宇都宮市が導入したのは、トヨタ自動車が開発した移動型のバリアフリートイレ「モバイルトイレ」です。宇都宮市によりますと、車いすの利用者などから「トイレが不安でイベントに参加できない」などの声が寄せられていたということです。 今回の「モバイルトイレ」は、バリアフリーに主眼を置いていて、導入している自治体は全国でも数か所ということです。 全長はおよそ3メートル、幅1・9メートル、高さ2・3メートルで、車輪がついていて、普通免許で公道をけん引できます。白と木目調の外装で、遠くからでも分かるように多機能トイレのマークが、大きく描かれています。 出入り口には、なだらかなスロープが設置され、車いすでも利用できるように配慮されています。内部は手すりの付いた、ユニバーサルデザインの多機能トイレや、洗面所、それに車いすの利用者に必要な広いスペースもあり、車いすを簡単に回転することができます。また、成人のおむつ交換もできる、大型の介助ベッドも設置されています。 「モバイルトイレ」は、災害時に避難所などでの利用も想定されていて、管理運営は運送会社の八下田陸運に委託しています。 16日に道の駅うつのみやろまんちっく村で開かれる「農林業祭」と、23日にオリオンスクエアなどで開催の「市民福祉の祭典」で、お披露目される予定です。
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