中日・松山晋也、自ら祝った誕生日 両親からの教えを大切に「産んでくれてありがとうございます」
◇23日 中日2―1広島(バンテリン) 中日は23日、バンテリンドームナゴヤでの広島戦に2―1で競り勝ち、同球場通算1000勝を飾った。同点の8回にオルランド・カリステ内野手(32)が貴重な決勝打を放ち、直前のピンチをしのいだ松山晋也投手が24歳のバースデー登板で今季2勝目を挙げた。チームは5カードぶりの勝ち越しを決めた。 今日も野球ができる喜びを思いっきり体現した。この日、24歳の誕生日を迎えた松山が今季2勝目。「とてもうれしい。感謝です」。初のお立ち台、竜党からの祝福も心地良かった。 チームの流れを引き寄せた。1―1で迎えた8回に3番手で登板。1死から堂林に内野安打を許すと、2死後に菊池に対してフルカウントから四球。得点圏に走者を背負ったが、最後は矢野をフォークで空振り三振に仕留めた。「四球も攻めた結果で意図した球だったので、そこは次に切り替えたい。野球の神様に感謝したい」。直後に打線が勝ち越し。ウイニングボールは守護神・マルティネスから受け取った。 バースデー登板は「今までなかったと思う」と人生初。誕生日を迎えられるのも、健康に産んでくれた両親がいるからこそ。松山は「僕の日ではなくて、両親の日だと思います」と言い切る。この日も自ら「産んでくれてありがとうございます。これからもひたむきにやっていきます」とラインでメッセージを送った。母の日、父の日も欠かさず感謝の気持ちを伝えているという。 両親からの教えで大切にしていることは「自分が正しいと思うな」。だからこそ、貪欲に、そして純粋に野球を学ぶ姿勢を持ち続けている。「正解はない、ゴールはないとずっと言われ続けてきました。新たなことを学んで、トップ選手に近づいていきたいです」。向上心は高まるばかりだ。
中日スポーツ