BMWの水素燃料電池車 福島で報道関係者向けの試乗会開催 市販も予定
ドイツ自動車大手のBMWは3日、福島市のウィル福島アクティおろしまち周辺で、水素で走る燃料電池車(FCV)「BMW iX5 Hydrogen(アイエックスファイブ・ハイドロジェン)」の報道関係者向けの体験試乗会を開いた。 福島県が「福島新エネ社会構想」に基づき、水素エネルギーの利活用を推進していることから実験の場に選んだ。燃料電池車は現行の「BMW X5」をベースに開発した。3分程度で水素6キロを充塡(じゅうてん)し、最大504キロの走行が可能。排出するのは水蒸気のみ。2020年代後半に市販する予定で、これまで欧州や北米、都内などで実証実験を行った。 5日にいわき市小名浜の「Iwaki BMW」で一般向けに体験試乗会を開く。同社の担当者は「福島は水素エネルギーに関心が高く、取得した知見を今後の開発に生かしたい」としている。