米CPI、市場や当局は深読みし過ぎる恐れ-シタデルのユビデ氏
(ブルームバーグ): 予想を上回った米消費者物価指数(CPI)伸び率を、トレーダーと政策当局者は同様に深読みし過ぎる恐れがあると、シタデルのマクロストラテジストでトップのエンジェル・ユビデ氏が指摘した。統計を受け、市場は動揺し、金融当局による利下げサイクルに疑問符が付いた。
シタデルの債券・マクロ経済調査責任者であるユビデ氏は10日、ブルームバーグテレビビジョンに対し、物価動向について「順調な道筋だったことはかつてない。起伏が見られるが、こうした起伏はゲームの一部だ」と述べた。
また「政策ミスがない限り、インフレ率は2%に向かって徐々に収束していくはずだ」と語った。
10日に発表された3月のCPI統計では、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数が前月比0.4%上昇し、予想を上回った。発表を受け、米国債利回りはさまざまな年限で急上昇し、年初来の高水準に達した。スワップ市場では、今年の金融緩和期待が急速に見直され、0.4ポイント程度の利下げが現時点で想定されている。前日時点では約0.65ポイントだった。ドルはG10通貨全てに対して上昇した。
米コアCPI、3カ月連続で上振れ-米利下げ後ずれの可能性 (4)
原題:Inflation Bumps Are ‘Part of the Game,’ Citadel’s Ubide Says(抜粋)
--取材協力:Sonali Basak.
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Carter Johnson