10月の長崎県内倒産7件 負債総額は3億3500万円
帝国データバンク長崎支店は8日、10月の長崎県内企業倒産概況(負債1千万円以上)を発表した。件数は7件(前年同月比6件増)、負債総額は3億3500万円(同5400万円増)だった。 7件はすべて破産で、主因は販売不振が5件と最も多かった。業種別では建設が2件、卸売、小売、運輸通信、サービス、その他が各1件。1923年創業、もやし・カット野菜製造卸販売業の川野商店(佐世保市)は1億3千万円の負債を抱え破産した。 8月は1件、9月も3件と落ち着いていたが、増加に転じた。同支店は今後の見通しについて「長崎スタジアムシティ開業は明るい話題だが、シナジー(相乗)効果を得られる企業は限定的。人材難の中、(時間外労働の上限規制を強化した)2024年問題への対応を余儀なくされる中小零細企業が事業継続困難となり、倒産に至るケースが増加する可能性も依然残っている」としている。