スタジオジブリにカンヌ国際映画祭の名誉パルムドール授与
スタジオジブリに、第77回カンヌ国際映画祭で名誉パルムドールが授与されることがわかった。 【画像】第96回アカデミー賞の結果を受けて開かれた記者会見の様子 本映画祭の会長イリス・クノブロッホと総代表ティエリー・フレモーは「カンヌ国際映画祭の歴史上初めて、個人ではなく団体をたたえることにしました」と発表し、「ジブリとともに日本のアニメーションは、伝統と現代性の間で、シネフィリアの偉大な冒険の1つとなっているのです」とコメントしている。 スタジオジブリの鈴木敏夫は「スタジオジブリが名誉パルムドールを受賞したことを、心から光栄に思い、うれしく思います」と感謝を伝え、「スタジオジブリがこのような大きな組織になるまでには、本当に長い道のりがありました。宮崎(駿)監督も私もだいぶ歳を取りましたが、スタジオジブリの精神を受け継いでくれるスタッフが中心となって、これからも新しいことにチャレンジしていくことでしょう」とつづっている。 スタジオジブリは「風の谷のナウシカ」の成功を機に1985年に設立されたアニメーションスタジオ。1988年4月に2本立てで公開された「となりのトトロ」「火垂るの墓」でその名を広く知らしめ、宮崎駿や高畑勲を中心に「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「かぐや姫の物語」など多くのアニメーション映画を発表してきた。2023年に公開された新作「君たちはどう生きるか」は、第96回アカデミー賞で長編アニメーション賞を獲得している。 ※宮崎駿の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記