「続・△パター戦争」2024年も激闘続く クモとAIがバッチバチ!?
◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 事前情報(28日)◇沖縄・琉球GC◇6595yd(パー72) 【画像】西郷真央と後ろの木が気になる 我々は“△ネックパター”の本家であるテーラーメイド「TRUSS」(以下トラス)と、後発ながら飛ぶ鳥を落とす勢いで攻勢をかけるオデッセイ「TRI-BEAM」(以下トライビーム)の戦いを昨年から報じ続けてきた。新シーズンに状況は落ち着くかと思いきや、むしろヒートアップ。開幕戦で両者が新たな△ネックをお披露目し、再びがっぷり四つの戦いを見せていた。
「また、新しいの出すんかい!」という声がチラホラ聞こえてくる。それでも「入るパターがあるなら使いたい」というのが選手心理。練習グリーンに展示されるパターには、気づけば女子プロが群がっていた。 ひときわ目立っていたのが、オデッセイの「Ai-ONE TRI-BEAMパターシリーズ」。名前からも分かるように、「△ネック(トライビーム)」とAIが合体した代物だ。「Aiフェース」の裏側が見えるスケルトン窓と、三角のラケットホーゼルが合体したヘッドがズラーッと並んだ姿は実に壮観。昨年秋口に上田桃子がいち早く試していたプロトタイプが、製品化された形となった。
キャロウェイのパター担当によれば、#1、#2、#5、#7、ダブルワイド、ダブルワイドCS(センターシャフト)、2ボール、2ボールCSと実に多くのモデルがラインアップされた。さらにミルドの打感が人気の「Ai ONE MILLED TRI-BEAMパター」も同時にお披露目。加えてツアーでは、市販予定のないモデル「V-LINE」や「#1CS」なども展開があり、もはや我々取材班も情報量が多すぎて頭の中はパンク寸前だ!
上田は、琉球GCの練習グリーンでもダブルワイドのセンターシャフトを試していた。自分のエースパター(トライビームダブルワイド)と打ち比べては、キャロウェイのスタッフとゴニョゴニョ相談を繰り返す…。「ヒールヒットしやすいので、そのミスが出ても球の転がりが良くなるように」(オデッセイ担当者)というのが狙い。最終的に試合投入には至らなかったが、スタッフはツアーバンにパターを持ち帰り調整を施す模様。今後の試合での投入の可能性も示唆した。