裁判文書の誤送付に関する相談を放置 大阪高裁が書記官を「減給」の処分に
大阪高裁は7日、裁判に関する文書の送付先を誤った部下からの相談を放置したなどとして、男性書記官を減給の懲戒処分にしたと発表しました。 大阪高裁によりますと、地裁に所属していた男性書記官(50代)は2017年、民事裁判の関係者に送る文書の送付先を部下が誤った際、担当裁判官や上司に報告すべきところ怠りました。 男性書記官はその後、自費で購入した郵便切手で文書を送り、さらに本来の住所に文書を送ったように記録を差し替えたということです。 大阪高裁は、男性書記官を7日付けで減給3ヵ月(10分の1)の懲戒処分にしました。 大阪高裁の岩井一真事務局長は「裁判所職員がこのような行為を行ったことは遺憾。再びこのようなことが起こらないよう、改めて職員への指導を十分に行いたい」としています。