【無断・架空党員問題】田畑議員の釈明内容 専門家「公職選挙法違反の可能性」
KNB北日本放送
党員登録をめぐる一連の疑惑について田畑議員が会見で釈明した内容について、政治資金に詳しい専門家は「事実なら公職選挙法違反の可能性がある」と指摘し、田畑議員の刑事告発も検討していることを明らかにしました。 神戸学院大学 上脇博之教授 「1回目で不十分だったら、もっときちんと納得してもらうように説明しないといけないのにそれを果たしてないわけですから。もう、きちんとした説明責任を果たす気がないとしか思えないですよね」 政治とカネの問題を追及し、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件が捜査されるきっかけをつくった神戸学院大学の上脇博之教授です。 田畑議員の会見内容について「客観的な証拠を示していない」と批判しました。 会見で「無断または架空の党員の党費を亡くなった親族や自身の父が払っていた」と釈明した田畑議員。 上脇教授は、このことが事実ならば親族や父親が公職選挙法に違反している可能性があると指摘します。 上脇博之教授 「後援会などの田畑さんの関係の政治団体のメンバーになっている可能性ありますよね、そうすると一見肩代わりしてくれたのは個人に見えるけれど、政治団体が寄付してくれた、そういうふうに受け取る可能性がありますので、そうなると公選法違反の選挙区内のものへの寄付の可能性があります」 親族らが政治団体とは関係なくても田畑議員の政治的責任は逃れられないと声を強めます。 「自分の身内が選挙区内の人に寄付をしちゃうということは、公選法違反でなくても政治的に問題がありますので、本来はこれを止めないといけない立場なのに、止めない制止していないと、やめさせていないという点は政治的に問題になりますので」 政治とカネをめぐる問題が次々と表面化している田畑議員について上脇教授は「条件が整えば刑事告発を検討したい」と話しました。 「裏金プラス、この件とプラスで例のパーティーの件。検察としてはこれは悪質だと判断してくれる可能性はそれなりにある」