大規模な人員削減を実施したマイクロソフト、CEOの2024年度報酬は3000万ドルの大幅増に
大規模な人員削減を実施したマイクロソフト、CEOの2024年度報酬は3000万ドルの大幅増に
マイクロソフトのCEOを務めるサティア・ナデラが、3000万ドル(約46億円)の昇給を受けることがわかった。 「Call of Duty: Black Ops 6」画像・動画ギャラリー 今週公開された委任状によると(NBCが報道)、2024年度におけるナデラの報酬は合計7910万6183ドル(約120億円)だという。このうち250万ドル(約4億円)は基本給、7124万ドル(約109億円)は株式報酬、520万ドル(約8億円)は株式報酬以外の奨励金、残りはその他の種類の報酬を組み合わせたものだ。 昨年のナデラの報酬は合計4850万ドル(約74億円)だったため、大幅に高額になっている。ナデラの基本給は数年にわたって横ばいだったが、株式報酬は昨年度の3924万ドル(約60億円)から今年の7124万ドル(約109億円)へと大きく上昇した。 書類によれば、ナデラの年間総報酬額と、マイクロソフトの従業員の年間総報酬額の中央値の比率は408対1だという。 注目したいのは、この数字はナデラが減給を受け入れたあとのものであることだ。2023年に、中国のスパイががマイクロソフトを通じて政府のメールアカウントをハッキングするというセキュリティー侵害があったことを受け、報酬のうち「奨励金」の部分は、ナデラ自身の希望により減額されている。この減額がなければ、ナデラの株式報酬以外の奨励金は合計520万ドル(約8億円)ではなく1066万ドル(約16億円)だったようだ。 「2014年に取締役会がナデラ氏を3代目のCEOに任命して以降、マイクロソフトの収入は3倍近い2451億ドル(約37兆円)に、純利益は4倍近い881億ドル(約13兆円)に、希薄化後1株当たり利益は4倍以上の11.80ドル(約1800円)に増加いたしました」と書類には記されている。「ナデラ氏および経営陣は、引き続き好調な業績を維持したことに加え、マイクロソフトが今後数年にわたって業績を向上させていける体制を整えました」 マイクロソフトにおける2024年度は、2023年7月から2024年6月まで。この期間中、同社はActivision Blizzardを690億ドルで買収しており、書類の中でも祝われている。しかし、1月上旬にはゲーム事業に携わる1900人の従業員を一時解雇。その数カ月後、『Hi-Fi RUSH』開発のTango GameworksやArkane Austinなどのスタジオを閉鎖し、ベセスダ内のその他の従業員も解雇している。そして今四半期でも、さらに650人のゲーム事業に携わる従業員を一時解雇しており、Xbox責任者のフィル・スペンサーはこれについて、買収が直接の原因だとしていた。 来週行われるマイクロソフトの2025年度第1四半期決算説明会では、会社全体の最新情報とともにゲーム部門の最新情報が明らかになる。マイクロソフトはMicrosoft Azure、Microsoft Cloud、Microsoft Officeをはじめとする部門で好調な業績を維持しており、Activision Blizzardの買収によってゲーム事業の収入も大幅に上昇した。しかし、ハードウェアの売り上げは昨年から減少し(Xboxのライバルも同様の問題に直面している)、Activision Blizzard以外のコンテンツの売り上げはここ1年でほぼ横ばいとなっている。 写真:Dimas Ardian/Bloomberg via Getty Images
Rebekah Valentine
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