渡辺恒雄氏を長年取材した東大名誉教授 意外な一面明かす 「基本的に…」「彼と話すといつも言うのが」
東大名誉教授の御厨貴氏(73)が19日、「報道ステーション」(月~金曜後9・54)に生出演。この日午前2時、肺炎のため98歳で死去した読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄さんについて語った。 御厨氏は長年渡辺氏を取材し、「渡邊恒雄回顧録」(中公文庫)も執筆。「本当に真面目で勉強する人。これが大きい 他の記者では到底及ばない」と政治記者の面を語った。 だた、大越健介キャスターから「プロ野球巨人軍のオーナーとしての顔については、これは渡辺さん自身、失敗したなという思いを抱いていると思うんですよ。1リーグ制の構想に突っ走ってしまった。ここらへんの経緯をどういう風にご覧になっていましたか?」と、10球団1リーグ制を支持し選手会と対立したことなどに触れて聞かれると「基本的に野球が好きじゃない人だからね。好きじゃない人がやるのは、やっぱりまずいんですよ」と語った。さらに「彼と話すといつも言うのが、どうしてバッターは打ったら一塁に行かなくちゃいけないの?三塁に行ったらいけないの?そういうところの論理的説明はない、っていう訳ですよ」明かした。 また、山室寛之読売巨人軍元球団代表がVTRで「野球協約を徹底的に読み込む人。オーナーの中で一番詳しい」とし「野球のゲームの面白さについてはあまりわかっていない。ただし、勝つことには非常にこだわる」と語ったことに触れ「ああいうことには興味がある。野球も打つとかじゃなくて、なんで三塁に行かないの?そういうことに興味がある人ですからね」と明かした。 大越氏が「一生懸命やられる方」と語り「そう」と答えたものの「一生懸命がちょっと違ったかな?」とした。