中村 剛也(西武)が通算500号まで、あと29本、過去8人しかマークしていない偉業に挑戦【プロ野球大記録に挑む選手たち⑤】
野球の世界では、海の向こう、メジャーで日本人選手の活躍が期待される24年シーズンだが、日本でプレーする選手にだって注目の話題はある。2024年のシーズンで、さまざまな通算記録がかかるベテラン選手に注目してみた。 【一覧】24年シーズンにプロ10年目を迎える選手、1億円超えは7人 西武が誇るアーチスト、「おかわり君」こと、中村 剛也内野手(大阪桐蔭出身)は、通算500号まであと29本としている。2001年ドラフト2位で入団し、2004年7月24日の近鉄戦(西武ドーム)で初アーチを放ってから、積み重ねてきた本塁打は471本。プロ23年目を迎える今季は、大きな勲章を手にするチャンスだ。 過去、500号をマークしている選手は、わずか8人しかいない。歴代通算本塁打数のランキングは以下の通り。 1位 王貞治 868本 2位 野村克也 657本 3位 門田博光 567本 4位 山本浩二 536本 5位 清原和博 525本 6位 落合博満 510本 7位 張本勲 504本 衣笠祥雄 504本 9位 大杉勝男 486本 10位 金本知憲 476本 11位 田淵幸一 474本 12位 中村 剛也 471本 中村は現在、現役最多となる12位につけ、元阪神のスラッガー田淵まで3本、金本まで5本、元ヤクルトのアーチスト大杉まで15本としている。500号を超え、今季34本を放てば、7位にまで浮上する計算だ。 中村は今年で41歳を迎える。ここ3年は18本、12本、17本と20本に到達できていない。しかし、2019年には135試合に出場し30本をマーク。年齢によるパワーの衰えは、技術でカバーできる。試合数をこなせば今季中の達成も夢ではない。 現役選手の通算本塁打ランキングでは、中村に次ぐ2位が大阪桐蔭出身の中田 翔内野手(303本)。6位には同じく大阪桐蔭出身の浅村 栄斗内野手(283本)がいる。大阪桐蔭出身スラッガーの「長男」としての意地とプライドで、中村が偉業達成に挑む。