長山洋子が津軽三味線立ち弾きスタイルで新曲「白神山地」を披露 13歳の娘は「芸能界に興味ないみたい」
演歌歌手、長山洋子(56)が19日に1年ぶりの新曲「白神山地(しらかみさんち)」を発売するのを前に18日、東京・六本木のハードロックカフェ東京で記念イベントを開いた。1984年4月にアイドル歌手としてデビューしたのを振り出しに、今年デビュー40周年を迎えた記念曲。得意の津軽三味線を立って弾きながら歌うスタイルで、魅了した。 ♪惚れたあなたと 寄り添って 命たぎらせ生きて来た…。津軽三味線・澤田流名取の長山。10歳から習いに通った家元と兄弟子のサポート演奏とともに、明るく軽快なリズムに乗って愛の絆を高らかに歌い上げ「ヒットにつなげていきたい」と宣言した。 立ち弾きスタイルの新曲は2018年の「じょっぱり よされ」「恋・三味線」以来6年ぶり。 今回の明るくしかも激しい曲調は津軽三味線では珍しいとあって、「覚えるのが難しかった。(周りの迷惑にならぬよう)家元とカラオケボックス で練習を積みました」と苦労の一端を明かした。 「三味線は約5キロあるので、踏ん張る力が大事。立ち姿も美しく見えるよう工夫したり、家でストレッチも欠かしません」と工夫と体力作りも重ねてきた。今回、発表場所に世界の音楽を発信する同カフェを選んだのは「私の立ち弾き三味線が、アジア各国をはじめ海外でも注目されているので…」と明かした。 津軽三味線の生まれ故郷、青森県と秋田県にまたがる世界自然遺産の「白神山地」を歌の舞台に選んだのは、所属レコード会社のディレクターという。長山は「私自身は白神山地に行ったことがないので、今年中にはぜひ行きたい。海外ではまた、ニューヨークのカーネギーホールで歌いたい」と熱く語った。 私生活では、米国人実業家の夫との間に13歳の一人娘のいるママでもある。娘は陽気でくよくよしない性格とあって、長山は以前「私より芸能界向き」と話していたが…。この日は報道陣の質問に「(娘は)芸能界への興味は全くないみたいですねえ」と明かした。 また、同じ所属レコード会社の後輩で、親交のあった演歌歌手、門倉有希さんが今月6日に乳がんのため50歳で死去したばかり。長山自身、2019年に乳がんの手術を受けて以来5年近くたち克服したこともあり「私よりずっと若いのに…。つらすぎますよねえ」としんみり話す言葉に実感がこもった。
「白神山地」は今後、23日放送のNHK BS「新・BS日本のうた」(後7・30)や7月6日放送のBS朝日「人生、歌がある」(後7・0)などで披露する予定。少し濃いめのメークとあでやかな着物姿との相乗効果もあって、和文化の魅力を国内外に振りまきそうだ。