尹大統領 ロ朝の協力強化「座視しない」=NATO総長と電話会談
【ソウル聯合ニュース】尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は21日、北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長と電話会談を行った。両氏は北朝鮮がロシアのウクライナ侵攻を支援するために派兵したことについて、情報を共有するとともに対応策を議論。尹大統領はロシアのウクライナ侵攻とロ朝の軍事協力強化について「朝鮮半島と世界の平和を脅かしており、韓国政府はこれを決して座視しない」と明言した。韓国大統領室が伝えた。 尹大統領は北朝鮮の特殊部隊約1500人がロシアに派遣され、訓練を受けていることを確認したと説明した。またロ朝の軍事協力強化に合わせて、段階別に積極的な措置を取ると表明。NATOやNATO加盟国と共に実質的な対応措置を模索することを望んでいると伝えた。 これに対し、ルッテ氏はNATOが国際平和と安全を脅かすロ朝軍事協力に対応するため韓国と積極的に協力する準備ができているとし、より詳細な情報共有のため韓国政府の代表団をNATOに派遣するよう要請した。 尹大統領は代表団を早期に派遣し、韓国・ウクライナ、韓国・NATO間の安全保障協力の活性化に向けた措置を取る意向を示した。NATO加盟国間の通信ネットワーク「BICES」に韓国が加わる手続きが迅速に進み、韓国・NATO間がリアルタイムで意思疎通するとともに、安全かつ効率的に情報共有できるようになることを望んでいると述べた。 ルッテ氏はこれらをスピード感をもって進めると答えたという。 両氏はロシアの技術移転の可能性などを含むロ朝間の違法協力の動向を注視し、これに対する効率的な共同対応策を検討することでも一致した。
Copyright YONHAPNEWS <転載、複製、AI学習禁止>