「ONE PIECE」きただにひろし&大槻マキ、歌うことは天職 初代主題歌コンビの飽くなき向上心
きただに:どのシーンで号泣したの?
大槻:単行本第1巻の第1話で、シャンクスの片腕がなくなるところです。ものすごい作品のエンディングテーマに決まったんだと、1話目で感じながら読んだ記憶があります。
もっと歌が上手くなりたい!
Q:「ONE PIECE」に携わったことで、ご自身の活動に変化はありましたか? きただに:「ONE PIECE」の主題歌を担当するたびに、挑戦状をいただくので、歌手としてのテクニックも上がっていきますし、すごく成長できたと思います。いろいろな場所で歌うことで、パフォーマーとしても磨かれました。武道館公演の翌日にショッピングモールでの営業もあったりして、今はどこでも歌えます。そこも、25年間で鍛えられた部分です。
また、歌うことが天職だと改めて感じます。 J-POP界でデビューした後、こうやっていろいろな活動をして、全国を回り、子供から大人まで幅広い層の方々の前で歌って、インタビューを受けたり、世界中でたくさんの人と出会ったり……全ては「ウィーアー!」と出会えたからです。
大槻:デビュー当時こそ、アーティストとしてこだわりがありましたが、「ONE PIECE」の楽曲を歌わせていただいたことで、いろいろな場所で歌える可能性がどんどん広がっていきました。聴いてくださる世代が幅広くなり、ライブでも子供からご高齢の方まで見に来てくださるようになりました。ダニーさんと同じように、いろいろな場所で歌わせていただき、たくさんの人とコミュニケーションをとることができています。お客さまが喜んでくれることがすごく嬉しいので、私も天職だなと思っています。
きただに:「ONE PIECE」という巨大コンテンツの看板を背負っているので、名刺代わりとしてもわかりやすいですよね。ショッピングモールで営業することが好きな理由は、「ONE PIECE」を知らない人や、買い物に来ていた人が「この曲知ってる!」と足を止めてくださるからなんです。その後も、自分の歌も聞いてくださるし、その流れでCD購入もあるかもしれない。「ONE PIECE」は人の足を止めるエネルギーが凄まじいです。