ソフトバンク城島健司SCが大絶賛した育成捕手の現在地 「スケールの大きい選手になりたい」と言い切る20歳・盛島稜大が描く理想型
◆交流戦・ソフトバンク3軍11―1宮崎サンシャインズ(30日、タマスタ筑後) ソフトバンクの城島健司球団会長付特別アドバイザー兼シニアコーディネーター(SC)が期待する育成2年目の盛島稜大捕手(20)が「城島さんもホームランをたくさん打っていたのでそんな選手になりたい」と抱負を語った。 ■タマスタ筑後、まっすぐな視線の先に―【写真】 この日は「7番捕手」でフル出場。7回1死一、三塁で回ってきた第4打席では、追い込まれてから直球を片手で中前に運ぶ適時打を放つなど3打数1安打1打点の活躍で、打撃の〝うまさ〟を見せつけた。それでも「変化球をちょっとケアしていたというのもあるんですけど、前に突っ込む癖があるので。それが最近の課題」と自己採点は厳しめだった。 城島SCが期待するのは長打が打てる「スケールの大きい」打者だ。「ホームランも30、40、50本と打ってくれるようなでかい選手になってほしいなと。俺が19歳の時よりも圧倒的にうまそうだし。将来的にはメジャーでキャッチャーをやれるぐらいのスケールのでかいキャッチャーになってほしいなと思う」と期待は大きい。 その声は盛島にも届いている。「一度話した時にそう言ってもらった。まだまだ意識をもっと上にして、スケールの大きな選手になりたい。激励というか、刺激をもらえた」と高揚感を口にする。沖縄・興南高から育成ドラフト14位で入団した2年目のホープは、ソフトバンクやメジャーで活躍しNPB通算244本塁打を放った強肩強打の〝大先輩〟のある言葉をかみしめている。「守備なら守備、打撃なら打撃で気持ちの切り替えが大事ということを言われたので、そこをしっかりできるように。一喜一憂しないことは意識しています」。毎日試合が行われるプロの世界で結果を出し続けるための心の持ち方を教わった。 187センチ、体重104キロ。城島SCに「でかいっすよ」と言わせた体をさらに大きくするため、ウエートトレーニングにも2日に1回のペースで継続している。「とりあえず3軍で結果を出して、2軍で試合に出て、2軍でも自分の長所の『打てるキャッチャー』というところをアピールして支配下に(昇格したい)」。城島SCのような強肩強打の捕手へ。20歳の挑戦は球団にとっても期待が大きい。(大橋昂平)
西日本新聞社