水引コンテストの表彰式（左が最優秀賞の近藤さん）

　昼神温泉の出湯50周年を記念して阿智村と阿智昼神観光局が1月に開催した「飯田水引コンテスト」の優秀作品が決まり、26日に表彰式が開かれた。最優秀賞にはあさげの里（阿南町）の近藤やよいさん（28）の作品が選ばれた。 　「夢」をテーマに1月8～31日に手作りの水引作品を募集し、個性豊かな14作品の応募があった。 　作品選考は昼神温泉への観光客を対象にした一般投票とSNSを使ったウェブ投票を実施し、513人が投票。最優秀賞を含む6作の優秀作品を選んだ。 　表彰式では同観光局の白澤裕次社長が受賞者に表彰状を手渡した。 　最優秀賞を受賞した近藤さんは、阿智村のハナモモとテーマの夢を掛け合わせて「桃源郷」をイメージして制作。満開のサクラの下でのティータイムの様子を立体的につくり上げ、ティーポットを糸でつるすなどの工夫を凝らした。 　あさげの里で水引ストラップの制作などを担当している技術を生かし、10種以上の水引を用いて1カ月かけて完成させた。近藤さんは「水引が祝儀袋の帯紐だけでなく、芸術品として見て楽しめるものだと多くの人に知ってほしい」と話していた。 　受賞作品は7月末まで昼神温泉の観光施設に展示する。 　白澤社長は「県外客に飯田水引の良さを知ってもらい、南信州全体の観光振興につなげていきたい」と語った。 　受賞者は以下の皆さん。（敬称略） 　▽最優秀賞　近藤やよい（あさげの里）▽阿智村長賞　関島正浩（関島水引）▽阿智昼神観光局賞=山口千津子（飯田市松尾）▽佳作　橋北公民館手の芸の会▽入賞　熊谷章吾（同市鼎）、林友光子（喬木村）