U―18日本代表―U―18アルゼンチン代表　後半、激しく競り合う両チームの選手＝25日午後、袋井市のエコパスタジアム

　2024SBSカップ国際ユースサッカー（日本サッカー協会、静岡県サッカー協会、静岡新聞社・静岡放送主催）は最終日の25日、袋井市のエコパスタジアムで2試合を行い、U－18（18歳以下）アルゼンチン代表が16年ぶり3度目の優勝を果たした。 　アルゼンチンはU－18日本代表に0－0からPK戦で敗れたものの、勝ち点6で頂点に立った。2位は勝ち点5で日本。3位は勝ち点4の静岡ユース、4位は勝ち点2のU－18韓国代表だった。 　最優秀選手にはアルゼンチンのMFサンティアゴ・プッゾが選ばれた。 ■日本PK勝ちもV逃す　3試合連続スコアレスドロー 　80分間での勝利のみが優勝の条件だった日本だが、最後までアルゼンチンの堅い守備を崩せず、3試合連続のスコアレスドロー。PK戦を制して2位の座は何とか守ったが、船越監督は「選手が世界レベルとどれだけやれるかを見た。得点力は課題の一つ」と大会を振り返った。 　育成年代とはいえ、勝負にこだわるアルゼンチンに屈した。指揮官は試合前、選手に優勝の条件を伝え、相手が引き分け狙いでくることも想定して準備したが「術中にはまった」。 　攻撃に労力をかけないアルゼンチンの要所を締める守備に苦戦。後半10分にMF嶋本、同27分にはDF柴田のクロスをゴール前でFWサディキが合わせたが、いずれもゴールネットを揺らせなかった。中盤から相手DFの裏に抜け出してクロスを上げた嶋本は「得意な前線に飛び出すプレーはできたが、得点に絡みたかった」と悔やむ。 　得点力の改善は日本の全カテゴリーに共通する課題。「『いい経験をした』で終わらせてはいけない」と指揮官。世界を相手に悔しさをにじませた選手の成長に期待した。