〝イチゴ食べ比べ〟でアピール 味や香り楽しむ
希少な品種も 南国フルーツ
品種の増加が著しいイチゴの食べ比べが楽しめる提案が増えてきた。希少な品種を味わえる贈答向け商品に加えて、スーパーで買える手頃な価格の商品も登場。イチゴの品種ごとに違う味や香りを楽しみたい消費者ニーズに対応する。 【画像】白イチゴも 南国フルーツが販売する「いちご12種食べ比べ」(4980円)(同社提供) 果実の総合商社の南国フルーツ(福岡県春日市)は、「いちご12種食べ比べ」(4980円)を同社が運営するオンラインストアで期間・数量限定で販売する。九州産を中心に、時期によって異なる12種類のイチゴが1粒ずつ入る。福岡産「あまおう」や熊本産「ゆうべに」などスーパーでも見かける定番品種に加えて、長崎産「貴婦人の微(ほほ)笑み」や、福岡産の白イチゴ「天使のいちご」など希少な高級イチゴも楽しめる。 商品には、品種の特徴や名前の由来などを紹介するリーフレットを同封。読みながら1粒ずつイチゴを食べて「味や香りの品種ごとの違いを楽しんでほしい」(同社)と話す。
値頃な価格で イオンリテール
国内最大手のスーパー・イオンを展開するイオンリテール(千葉市)は、イチゴの食べ比べが楽しめる商品を、全国の約半数の店舗で販売する。店舗加工の商品が中心で、使う品種は店舗によって異なる。数種類を詰め合わせた、3000円前後の贈答向け商品の他、3種類ほどのイチゴが1パックに1粒ずつ入っている商品は、398~598円で販売する。 イチゴは年々品種数が増え、食べたことのない品種を少量ずつ試したいというニーズがあり、「値頃な価格で食べ比べができる手軽さや楽しさで好評だ」(同社)という。 大手産直サイト「食べチョク」を運営するビビッドガーデン(東京都港区)は、30日に開催する「食べチョクいちご博2024」の中で、生産者のこだわりや想いを学びながら、希少な品種のイチゴを食べ比べするイベントを行う。(永井陵)
日本農業新聞