Moto2ポルトガル決勝|アロン・カネット、5年目にしてMoto2キャリア初優勝! 小椋藍は表彰台争って5位
3月24日、MotoGP第2戦ポルトガルGPのMoto2クラス決勝レースが行なわれた。優勝したのはFantic Racingのアロン・カネットだった。 【リザルト】Moto2ポルトガルGP 決勝レース結果 ポルトガルGPの予選ではマニュエル・ゴンザレス(QJMOTOR Gresini Moto2™)が初ポールポジションを獲得。日本人ライダーは小椋藍が7番グリッド、佐々木歩夢(Yamaha VR46 Master Camp Team)が21番グリッドとなった。 全21周のレースは、ポールシッターのゴンザレスを2番グリッドのフェルミン・アルデゲル(SpeedUp Racing)がスタートで交わして先頭に浮上。そして小椋も非常に良いスタートを切り一気に3番手に上がった。 トップグループはアルデゲルを先頭に、アロンソ・ロペス(SpeedUp Racing)、小椋、ゴンザレスそしてアルベルト・アレナス(QJMOTOR Gresini Moto2™)といったライダー達が続いた。先頭争いはSpeedUp Racingのチームメイト同士のバトルとなっており、2周目にロペスが先頭を奪った。 そんなチームメイトバトルが行なわれている中、アルデゲルはジャンプスタートがあったと認められ、ダブルロングラップペナルティが科せられた。 アルデゲルは4周目に1度目、7周目に2度目のロングラップペナルティを消化し、13番手までポジションを下げた。ただアルデゲルに速さがあることは間違いなく、彼は徐々にポジションを上げて10周目には10番手まで戻ってきた。 先頭争いは変わらずロペスが先頭をリード。0.5秒ほどのギャップを維持していたが、ロペスは11周目のターン13で転倒。優勝のチャンスをふいにしてしまった。 ジャンプスタートのペナルティを消化したアルデゲルが、怒涛の勢いで追い上げを続け、14周目には5番手までポジションを戻した。表彰台圏内の3番手までは2秒も差がない位置だった。 ロペスの転倒によって先頭に立ったのはアロン・カネット。カネットはMoto2キャリア初優勝を目指してペースを維持し続け、2番手以下にオーバーテイクを狙えるような位置まで接近を許すことはなく周回を重ねた。 レース終盤は、先頭カネットをゴンザレス、ロバーツ、小椋、アルデゲルの4人が追いかける形が続いた。そしてゴンザレスはロバーツと、小椋はアルデゲルと抜きつ抜かれつのバトルを展開し、その間にトップのカネットがさらにリードを広げていった。 カネットは最終的に2秒のリードを築き、最終コーナーでは喜びのパフォーマンスを見せつつ、フィニッシュラインを通過。Moto2クラス5年目にして初優勝を挙げた。 2位はロバーツだ。3位争いは激しい争いの末、ゴンザレスに軍配が上がった。また4位はアルデゲル。小椋は最後まで果敢に前を狙ったが、5位でフィニッシュした。 もうひとりの日本人ライダーである佐々木は、レースが終盤にさしかかった15周目に転倒。開幕戦から2戦連続で転倒リタイアという、厳しい結果に終わった。
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