<プロ野球>10年目の交流戦 注目は“投手”大谷
■DH制が採用されるセ 選手起用に変化も 今季の交流戦では、セの本拠地ゲームでDH制度が採用されるが、普段は行われない、その選手起用がゲームを左右することになるのかもしれない。また交流戦では、ならではの対決も実現する。新戦力が絡んだ新鮮な対決をファンは楽しみにしているだろう。広島の新人、大瀬良のストレートが、ソフトバンクやオリックス打線に通用するのか。3年目でブレイクした日ハムの上沢が、広島や巨人打線をどう立ち向かうのか。阪神の新守護神のオ・スンファンと、パを代表する打者との対決など、興味は尽きないが、掛布氏、与田氏が、共に名前を挙げたのは、2年目を迎えた日ハムの“二刀流”大谷だ。 ■注目は2年目の“投手”大谷 「バッターではなくピッチャー大谷の姿を見たい。昨年よりスケールアップして安定感も生まれてきた。大谷対巨人のセペタの対戦なども見たいが、去年も話題を集めた藤浪との投げ合いは、今年もぜひ実現してもらいたい」(掛布氏)。「大谷と、小技、大技を絡めながら非常に強力な得点力を持つ広島との対戦が興味深い」(与田氏)。 他には、掛布氏は、「オリックスの金子、西と、対阪神打線との対戦も気になる。関西ダービーだから熱が入る」というカードにも注目。与田氏は、「大瀬良対ソフトバンクの強力打線との対戦には、因縁も重なって面白いんじゃないですか」と言う。 大瀬良は、ドラフトで、広島、ヤクルト、阪神の3球団の競合となったが、ソフトバンクからの指名はなかった。九州出身の大瀬良にとって、地元福岡でソフトバンク戦のマウンドに立つことになれば、モチベーションの高まる故郷への凱旋マウンドとなるだろう。 数々のドラマが待ち受けている交流戦を制するのは、果たして……。