迎春準備へ「おとそ」のもと調合 奈良・大神神社
新春を祝い無病息災や長寿を祈って正月に飲む薬酒「おとそ」のもとになる「屠蘇散」を調合する「屠蘇調合祭」が7日、奈良県桜井市の大神神社で開かれた。京都薬科大学長の赤路健一さん(68)が、白衣にマスク姿で、胃などに良いとされる生薬8種を調合し神前に供えた。 神社によると祭りは1952年から続く。出来上がった屠蘇散は、12月から参拝者に授与する。 赤路さんはトウヒ、ケイヒ、サンショウなどの生薬を用意した。「神前で初めて調合し、気持ちが改まった。屠蘇散をお酒に一晩浸すとコクのあるとそになる。良い年になるようにと願いを込めた」と話した。