アメリカ大統領選挙の開票作業が進んでいます。ハリス副大統領とトランプ前大統領による歴史的な大接戦となっていますが、為替や株価の変動など今後、福島県内経済への影響が懸念されています。 日本時間の午前8時から各州での開票が始まったアメリカ大統領選挙。 民主党のハリス氏と共和党のトランプ氏による歴史的な大接戦となりました。 この大統領選で懸念されるのが福島県内経済への影響です。 会津のみしらず柿をタイやマレーシアへ発送　今後は台湾やドバイへの輸出も予定　 ■東邦銀行 市場金融部 小林太郎 調査役 「事前予想でも近年稀にみる激戦と言われていて、金融市場では株価が上昇、為替は円安ドル高で反応しています」 トランプ氏・ハリス氏ともに拡張的な財政政策が見込まれることから、こうした円安の傾向が強まると言います。 ■小林太郎 調査役 「円安進行は輸出企業やインバウンド需要には恩恵がありますが、内需企業や家計部門についてはコスト増加要因となってマイナスの効果が見込まれます。為替市場の急激な変動は企業の事業計画に対して大きな影響を与えると思われることから注視が必要と考えます」 小林さんによりますと、大統領選の直後は一時的に株価や為替が大きく動く可能性があるものの、過剰に反応せずに冷静に状況を見定めることが重要だということです。 ■東邦銀行 市場金融部 小林太郎 調査役 「今後の米国経済については緩やかな拡大傾向にあるといういわゆるソフトランディングをメインシナリオにおいています。米国の株価はおおむね堅調に推移することが見込まれます。日本株についても大きな変動があったとしても株価は上昇基調が継続すると思われます」 歴史的な大接戦となったアメリカ大統領選挙。今後、この大統領選が福島県内へ及ぼす影響について注視する必要があります。 アメリカ大統領選の行方が株価や為替を左右し、それだけ世界中の経済に影響を与えます。 それは福島県民の日常生活にも関わってきますし、身近な福島県産品にも影響がでてくるかもしれません。 アメリカ市場は非常に大きいので福島県産品もたくさん輸出していて、特に規模が大きい品目がコメや日本酒です。 原発事故後に実施されていた輸入規制がバイデン政権下の2021年に撤廃されました。 コメは2023年度152トン、日本酒が中心のアルコール類は最新の数字で、2022年2億3500万円と、国別にみてアメリカが一番多くなっています。 福島県の担当者は「アメリカは市場として非常に大きいので注視しているが、どんな結果になっても臨機応変に対応していきたい」と話していました。