ダム湖でレンゲお目覚め 西条・旧黒瀬村の水田跡地 赤紫色の絶景広がる(愛媛)
愛媛県西条市南部の黒瀬ダム建設で水没した「旧黒瀬村」の水田跡地に、赤紫色のレンゲの花が咲き誇っている。普段はダム湖の水中にあり、水位の低下と季節がうまく重なったことで見られる珍しい光景。昭和の田園風景が郷愁を誘っている。 旧黒瀬村は1973年の黒瀬ダム完成に伴い水没。ダムの建設工事は66年に始まり、60年代には112世帯約300人が生活していた。 レンゲの花が咲いているのは、同市黒瀬の黒瀬ダム1号公園の貯水池周辺。治水設備の工事や春先の少雨の影響で水位が下がり、かつての水田が地上に現れている。
愛媛新聞社