歌手・MASAO、玉元正男 フィンガー5、解散してないよ 〝初恋〟の人、岡崎友紀と12月に初共演ライブ
「ぼくらの自慢は、兄妹であること。声質が似ているから、メーンボーカルとコーラスで完璧なハーモニーができる。スタジオやライブでは、晃(四男、フィンガー5のボーカル)の目を見るだけで声を合わせられる」
アイドルとして3年間の絶頂期で、「六本木にマンションを1棟建てられる金額」を稼いだ。
管理していた父は、「マンションを建てるか、お前たちが夢見ていたアメリカ本土で大人のフィンガー5つくるか」と二者択一を迫り、兄妹はアメリカ行きを選んだ。だが、本場で吸収してきた音楽と当時のファンが求めたフィンガー5にはギャップがあり人気は収束してゆく。
「いま、考えると、マンションの方がよかったな(笑)。でも、あぶく銭を子供に残すべきではないという父の考えは間違っていなかったと思います」
帰国後、家族会議を開いて徐々に仕事を縮小。78年に活動を休止した。
「だからわれわれは解散ではないんです。再結成? (末っ子の)妙子も62歳ですから体が動かないんじゃないですか。でも、歌はまだまだイケる。ぼくのライブに次男(光男)と妙子が時々、出てくれます。沖縄にいる91歳のおふくろが元気なうちに、もう一度、見せられるといいですね」
今は東京・町屋に音楽バー「いちゃりBar」を開業して17年
縁あって東京都荒川区町屋に音楽バー「いちゃりBar」を開いて17年になる。
「3年ぐらいやって沖縄に帰ろうかと思ったら、フィンガー5を知らない世代の人たちもYouTubeとかで見て、どんどん来てくれる。お客さんはもうファミリーですよね」
そうした縁が紡がれる中、フィンガー5全盛期、テレビで見て〝初恋〟の人だった岡崎友紀と12月に初共演のライブが実現することになった。
「フィンガー5の憧れの人ということで友紀さんと雑誌の企画でお会いして以来の〝共演〟です。2人のビックショーですか? いやいや、もう心がビックビクで…」
6つ年上の岡崎の手ほどきで、どんな「個人授業」が見られるか。