アルファ ロメオ、限定33台の「33 ストラダーレ」テスト走行で最高速333km/h、0-100km/h加速3秒未満の目標をクリア
伊アルファ ロメオは11月25日(現地時間)、イタリアのナルドテクニカセンター(ナルド・サーキット)にて、12月下旬より1号車の納車を予定している新型「33 ストラダーレ(Stradale)」のプロトタイプによる集中テスト走行を行ない、空力、最高速度、最高温度、冷却システム、キャビンの静粛性など、動的パラメータの検証と確認を行なったと発表した。 【画像】イタリアのナルドテクニカセンター(ナルド・サーキット)でテスト走行を行なったという33 ストラダーレのプロトタイプ 1975年に建設された試験場「ナルドテクニカルセンター(NTC)」は、700haの面積の中に20個のさまざまなテストコースがあり、中でも直径4km、長さ12.6kmの“ナルドリンク”は、世界最速レベルの円形自動車コースで、33 ストラダーレの開発チームは、目標の最高速333km/hと、0-100km/h加速を3秒未満で到達できるかの検証が行なわれ、クリアできたことが確認できたという。 テスト走行を行なった33 ストラダーレは、620HPを超えるV型6気筒3.0リッターツインターボエンジン搭載仕様で、8速DCT、電子制御LSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)を備える。 また数週間前には、1962年に建設され、F1、DTM、スーパーツーリングカーのレース車両などの開発が行なわれてきたバロッコ試験センター(バロッコ・サーキット)でも、ブレーキシステムやハンドリングに焦点を当てた、中速~高速領域のテスト走行を行なったという。 33 ストラダーレには「Strada(公道)」と「Pista(サーキット)」の2つのドライブモードがあり、Stradaは、スムーズなパワーとトランスミッション、ソフトなサスペンションおよび4000rpmを超えると開くアクティブ排気バルブなど、快適性と運転の楽しさを両立。一方Pistaは、エンジンはピークパワーまで解放し、アクセルペダルの応答性はより素早くなり、サスペンションはハード仕様に、シフトはクイックに、アクティブ排気バルブは常に開いた状態になるという。 また、ブレーキはブレンボ製のカーボンセラミックブレーキを装着し(フロントはアルミ製6ピストンモノブロックキャリパー、リアは4ピストンキャリパー)、高温によるフェード現象を抑制し、100km/hから完全停止まで33m未満という高いブレーキング性能を実現。 アルファロメオのテストドライバーが、トラクションコントロールを解除(ESCをOFF)したところ、「一般ドライバーでも驚くほどの運転のしやすさを兼ね備えていることを確認した」という。
Car Watch,編集部:塩谷公邦
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