【心底うんざりの義母・義姉、ウザすぎる旦那…】「あいつと同じお墓になんか入りたくない!」本気で思う人が知っておきたい“賢い3つの選択肢”
■どこのお墓に入るかは、ある程度の自由がある 一般的に、夫と妻は同じお墓に入るのが一般的です。 夫の家に先祖代々のお墓があるなら、妻もそこに入るのが自然な流れでしょう。 しかし、結婚しているからといって、姓を変えた側が婚家のお墓に入らなければならないという法律はありません。 逆にいえば、お墓の継承者が了承すれば、姓が違っても、赤の他人でも、そのお墓に入ることはできます(ただし、墓地によっては「苗字が同じであること」「3親等以内であること」等、埋葬者について規定がある場合があります)。
「配偶者の家のお墓に入りたくない」「夫(妻)と同じ墓に入りたくない」という場合は、おおまかに、次の選択肢があります。 ①自分(自分たち夫婦)のために新たなお墓を建てる ②実家のお墓に入る ③分骨してもらう それぞれ解説していきましょう。 【選択肢①】自分(夫婦)のために「新たなお墓」を建てる 費用はかかりますが、新たにお墓を作れば、義理の家族(あるいは配偶者)と同じ墓に入ることはありません。墓地によっては「夫婦用」「おひとりさま用」のお墓も可能です。
【選択肢②】「実家のお墓」に入る ご実家にお墓があれば、そのお墓に入るという選択肢もあります。これなら、実の両親と同じお墓に入れます(夫とは別々になりますが……)。ただし「お墓の継承者の了承」と「墓地管理者の許可」が必要です。 【選択肢③】「分骨」してもらう 義理を立てるなら、遺骨を2つに分けて、夫側のお墓と妻側のお墓両方に入ることも可能です。ただしこの場合も、「お墓の継承者の了承」と「墓地管理者の許可」が必要です。「分骨証明書」の提出などの手続きもあります。
■周囲に「きちんと意思表示」しておく また、最近は墓じまいする人も増えていますし、継承者不要の永代管理付きのお墓を選ぶ人も増えています。また、海洋散骨という選択肢もあるでしょう。 さまざまな選択肢がありますが、いずれも自分の死後のことなので、自分の希望を周囲に意思表示しておく、死後事務委任契約などで託すなど、あらかじめ「準備」をしておくことが肝心です。 ちなみに、配偶者が先に亡くなった場合、死後離婚とも呼ばれる姻族関係終了届を提出することで、配偶者の家のお墓や仏壇を管理する責任がなくなります。
松尾 拓也 :行政書士、ファイナンシャル・プランナー、相続と供養に精通する終活の専門家