尾上眞秀ら「三月大歌舞伎」初日に出演 四世中村雀右衛門さん十三回忌追善狂言「傾城道成寺」祖父・菊五郎らと
「三月大歌舞伎」(26日まで)が3日、東京・歌舞伎座で初日を迎えた。昼の部では、12年2月に亡くなった四世中村雀右衛門さんの十三回忌追善狂言として「傾城道成寺」が上演された。 「傾城-」は先代・雀右衛門さんがライワークとして多くを手がけた「道成寺物」の一つ。次男の当代・中村雀右衛門、長男の大谷友右衛門、尾上菊五郎、尾上眞秀らが出演した。傾城清川を演じた雀右衛門は、鮮やかな衣裳で登場。公演前に「道成寺物は父にとっても私にとっても思い入れの強い演目」と語っていたように、切ない恋心と燃えたぎる執着が交差する、複雑な役柄を見事に勤め上げ、観客はくぎ付けとなっていた。