ミツバチ襲う「ツマアカスズメバチ」2年確認されず 国が福岡での調査を終了「定着を阻止できた」と判断
おととし福岡市や久山町などで相次いで見つかった特定外来生物「ツマアカスズメバチ」。 【写真で見る】ツマアカスズメバチ その後2年続けて確認されなかったことから、九州地方環境事務所は、調査を終了したと発表しました。 「定着を阻止できた」と判断しています。 ■生態系に悪影響「特定外来生物」 ツマアカスズメバチは、攻撃性や毒性は在来種のスズメバチと変わらないものの、ミツバチを襲うなど生態系に悪影響を及ぼすおそれがあるとして「特定外来生物」に指定され、駆除の対象になっています。 2022年、福岡市東区や福岡県久山町などで相次いで発見され、九州地方環境事務所などが防除対策と生息状況の調査を行っていました。 九州地方環境事務所によると今年秋の調査では、およそ500か所にペットボトルでつくったトラップを設置しましたが、ツマアカスズメバチは発見されなかったということです。 去年に続き2年確認されなかったことから、九州地方環境事務所は「定着を阻止できた」と判断し、今後の調査はしないと発表しました。 一方で、ツマアカスズメバチが定着している韓国・釜山や長崎県対馬市と船舶の往来がある、九州の各港湾周辺では監視を継続するとしています。
RKB毎日放送