“茨城のゴールドコースト”今夏の海開きを断念 砂浜消失で…
海岸を管理する茨城県によると、大竹海岸に面する鹿島灘は、2つの川から流入した土砂が波に乗って一帯に運ばれることで、砂浜が保たれてきました。 しかし、1970年代頃から川から供給される土砂が減少。港などの都市開発が進み、砂が港を越えられないことも一因だと推察しています。 県は、海に流出する砂浜の量を減らすT字形のヘッドランドの整備や、砂の供給を続けるなど対策を続けてきましたが、大竹海岸などで砂浜が失われ続けているということです。 ◇ まもなく始まる台風シーズン。海岸工学に詳しい専門家は… 海岸工学が専門 茨城大学・横木裕宗教授 「砂浜というのは、災害を抑えるという意味では、波の力を弱める効果がある。大竹海岸を例にすると、そばの家や道路は、大きな波が来ると冠水したり、波が入ってきたりが考えられる」 専門家は、防災の面からも“砂浜流出”は深刻な問題だと指摘しています。