映画『ウィキッド ふたりの魔女』で主演を務めるシンシア・エリヴォ

映画『ウィキッド ふたりの魔女』のポスター画像が、ファンによって加工され、ネットで物議をかもしています。主演を務めた俳優シンシア・エリヴォとアリアナ・グランデがそれぞれコメントを発表しました。 【比較】映画の実際のポスターと画像加工されたポスター

2016年、第70回トニー賞でミュージカル主演女優賞を受賞したシンシア。日本でも公演を行うなど、幅広く活躍してきました。 日本では2025年春に公開予定の映画 『ウィキッド ふたりの魔女』で、「西の悪い魔女」エルファバ役を演じています。

物議をかもしているのは、あるネットユーザーが、同作のポスター画像に加えた「加工」についてです。 映画の公式ポスターは、ブロードウェイミュージカル版のポスター画像と同じ構図を採用しながらも、シンシアや共演したアリアナ・グランデの顔が、はっきりと見えるようなデザインでした。 しかし、あるネットユーザーが、ミュージカル版のポスターにより近づけようと画像を編集。 シンシアの目が帽子で隠れ、くちびるの色は緑から赤に変更されました。アリアナの顔半分も、手で隠れるように加工が施されています。

加工画像を見たシンシアは、自身のSNSで、不快感をあらわにしました。 「今まで見たなかで、もっとも見当違いで不快な画像です。おもしろくもないしキュートでもない。私たちの名誉を奪うものです」 「もとのポスターは“イラスト”でしたが、私たちは生身の人間です。語らずとも目で伝えられるよう、カメラを、そして画面の先の視聴者を見つめました」 「私たちのポスターは名誉であり、模倣ではありません。私の顔を加工し、目を隠すのは、私を消すのと同等です」 シンシアは、以前AIによって作られたアリアナとのケンカ動画や、送られてきた差別的なコメントにも触れ、不快感を表明しました。 この意見に、ファンからは「もっともだ」という同意が集まった一方、一部からは「少し過剰な反応だと思う」など反論が上がっています。