<春に挑む>選手紹介/1 東海大菅生・日当直喜/二松学舎大付・押切康太郎 /東京
3月18日に阪神甲子園球場で開幕する第95回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に、都内から東海大菅生と二松学舎大付が出場する。大舞台を前に、両チームの選手の横顔を紹介する。 ◇140キロ後半の直球武器 東海大菅生 日当(ひなた)直喜(2年) 昨秋の公式戦では46イニングを投げ、37奪三振6失点。防御率は0・78の好成績をマークし、エースの座を不動のものにした。 190センチの長身から投じる140キロ台後半の直球とキレのあるフォークやスライダーが武器で、プロも注目している。秋季都大会では3回戦から決勝まで4試合連続で完投勝利を収めるなどスタミナにも定評がある。 野球に対する情熱と負けん気の強さは人一倍で、「ピンチになればなるほど燃える」と自己分析する。 冬は直球の伸びや変化球のキレをさらに磨くため、手首や指先の力を鍛えるトレーニングに重点を置いた。好きな言葉は「気持ちは技術を上回る」。部の指導者から教わった言葉だ。【加藤昌平】 ……………………………………………………………………………………………………… (1)右投げ右打ち(2)190センチ、105キロ(3)鐘ケ淵イーグルス(4)優勝して世代ナンバーワンの勝てるピッチャーになる ……………………………………………………………………………………………………… ◇強肩でチームを牽引 二松学舎大付 押切康太郎(2年) 1年秋から正捕手として活躍し、甲子園の舞台に立つのは3度目。持ち味の強肩を生かし、昨夏の甲子園では相手走者を二度アウトにした。今大会は主将としてチームをまとめる立場でもある。 この冬は昨秋の都大会決勝での敗戦を糧に努力を続けた。厳しい場面でも心がぶれない選手になるため、きつい練習も人一倍声を出し、精神面を鍛えた。技術面では得点を意識したチームバッティングやワンバウンドした投球の処理を課題に練習に取り組んだ。 前チームの主将、小林幸男さん(3年)の背中を間近で見てきた。「(チームメートを)乗らせるところは乗らせて、だめな時は落としてはい上がらせる」。熱い思いでチームを引っ張る。【小林遥】=つづく ……………………………………………………………………………………………………… (1)右投げ右打ち(2)168センチ、81キロ(3)川口市立幸並中(埼玉)(4)一戦必勝で、丁寧に戦っていく ……………………………………………………………………………………………………… (プロフィルは(1)投打(2)身長、体重(3)出身中学・チーム(4)センバツへの意気込み) 〔多摩版〕