元プロ野球選手の夫とのデートは日高屋…片岡安祐美の告白「2度の流産を乗り越え長男出産」幸せの試練
野球のクラブチーム『茨城ゴールデンゴールズ(以下、GG)』の監督として、女子チームを創設した片岡安祐美(37)。1月28日にトライアウトを実施し、元日本代表を含む7人の女性選手が合格した。男子と女子両チームの監督として多忙な日々を送る片岡には、人生をともにするパートナーと1歳半になる長男がいる。 ユニフォーム姿で大胆ジャンプ…!片岡安祐美「夫の素顔と直筆の意外な目標」写真 だが「家族の幸せ」を得るまでには大きな試練があった。【前編:片岡安祐美が語る「野球監督の難しさと女子チーム創設の想い」】に続き、彼女が自身の半生を振り返るーー。 片岡が、元プロ野球選手(DeN A)の夫・小林公太氏と出会ったのは’15年の夏前だった。 「都内の行きつけのバーで、女友達と2人でお酒を飲んでいたんです。彼(小林氏)も別グループで同じ店で食事をしていた。彼はちょくちょく私たちのいるカウンターに注文をしに来るんですが、どうにも気になることがありました。クリーニングのタグが、襟についたままだったんですよ。 それで『お兄さん、タグ出てますよ』と教えると、飲み会が終わってからお礼を言われてね。しかも『片岡さんですよね』と指摘され、どうして私を知っているのか尋ねると『GGと対戦したことがあるんです』と話す。当時、彼はオーストラリアに語学留学中で『日本に一時帰国している間に食事に行きましょう』と誘われました」 ◆食材の買い出しや掃除 当初は軽い気持ちで一緒に食事していたというが、小林氏が片岡の気さくな人柄に惹かれ猛アタック。日豪の遠距離恋愛を経て、本格的な交際に発展する。 「当時は彼が夢だったラーメン店を都内に出店する前後でしたが、私も食材の買い出しや店内の掃除などいろいろと手伝いました。肉体労働でしたがイヤじゃありませんでしたね。もともと私もラーメンが好きでしたし。デートで食事に行くのも日高屋などのお店です。ナイフとフォークのオシャレなレストランだったら緊張したかもしれませんが、いつも日高屋だったので肩肘張らずにおつき合いできました」 2人は’17年12月に結婚。しかし試練が夫妻を襲う。’20年末と’21年6月に、2度の流産を片岡が経験したのだ。 「赤ちゃんが亡くなった時は『いなくなっちゃったんだ』という感覚でした。しかし、時間が経つにつれ悲しみがどんどん大きくなり……。しばらくは泣き腫らす日々です。そんな時でも彼は私に寄り添ってくれました。手術の時も店を早上がりして、スグに病院へ来てくれた……。なんとか心の安定を保てたのは彼のおかげです」 大きな試練を経て、片岡は’22年6月に長男を出産する。身体の大きな健康的な男の子だった。だが、育児が一段落するまで監督として現場に行けない日々が続いた。 「妊娠がわかってから2~3年は仕事をセーブしていました。完全に監督業から離れてしまうとなかなか復帰できないので、リモートでは選手と連絡を取り合っていましたね。子供は現在1歳半。ようやく私と一緒に車へ乗って長距離移動もできるようになったので、(『GG』が拠点を置く茨城県)稲敷市にも徐々に顔を出すようにしています。 今回女子チームを作ろうと思ったのも、子供との生活リズムが少しずつ掴めてきたのが要因の一つです。息子に将来、野球選手になってもらおうとは思いません。ただ興味を持ってもらえると嬉しいかな。グラウンドに立っている私の姿に無関心では、ちょっと寂しいので」 母親として監督として……。さまざまな逆境を乗り越え、ようやく掴んだ充実の日々。新たに女子チームを率いることになった片岡は「何年先かわからない」としながら、選手としてのグラウンド復帰にも意欲的だ。
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