風邪やインフルエンザが重症化しやすい人の特徴とは 回復を早める生活習慣を医師に聞いた
タウリンは魚介類に豊富
タウリンは、イカやタコ、カキやアサリなどの貝類、そのほかの魚にも多く含まれます。水に溶けやすい水溶性の性質があるため、鍋料理や煮込み料理など、煮汁やスープも一緒に食べられる調理法がおすすめです。 冬にお鍋をするならば、野菜などのビタミンと併せて、タウリンも一緒にとれる魚介のお鍋がとくにおすすめです。日常的に取り入れやすい食材を組み合わせるなどして、タウリンの摂取を心がけてみるのも良さそうです。 タウリンはほかにも、睡眠の質の向上などにも効果があるので、相乗効果で回復を早めてくれます。
回復を早めるプラスアルファの栄養素
体調に問題がない普段の腸活であれば、ヨーグルトなどの乳酸菌や食物繊維が定番ですよね。しかし、感染症に罹っているときは胃腸自体が弱っているので、低刺激で整腸作用が期待できる食材を選びましょう。 たとえば、乳糖を含まない発酵食品(乳糖ゼロのヨーグルトやぬか漬けなど)、リンゴやバナナなど水溶性食物繊維を含む食材がおすすめです。ほかにも、水溶性食物繊維のβ-グルカンを含む大麦や、全キノコ類をよく煮込んだスープも、腸への負担が少なく良いでしょう。 感染症に罹患すると、回復に多くのエネルギーを消費します。ビタミンB群(とくにB1、B2、B6)を摂取することで、エネルギーを効率良く供給し、炭水化物や脂肪、たんぱく質の代謝を助けてくれます。 ビタミンB6は免疫細胞の生成や抗体の産生に不可欠です。また、ビタミンB12は赤血球の生成を助け、酸素を体中に運ぶことで回復を促進する役割もあります。 ビタミンB群は、豚肉(とくに赤身)、魚介類(とくに貝類)、卵、葉物野菜(ビタミンB6が豊富)に多く含まれますが、これらは免疫細胞や抗体を作り出す働きを担うたんぱく質も豊富です。消化しやすいおじややスープなどで食べると、腸への負担も軽減できます。
回復を早める生活習慣
罹患した際は、血流とリンパの流れを良くすることが大切です。免疫細胞が効率良く体内をめぐって、炎症を抑えてくれますよ。 たとえば、無理のない範囲で体をストレッチしたり、室内で少し歩いたりすると、血液循環が改善され、免疫細胞の活性化を助けられます。 また、体を温めることでも血流が促進されて免疫が活性化するので、38度~40度での入浴もおすすめです。体が温まって自律神経が整うことで、質の良い睡眠につながり、回復力も高まりますね。 反対に控えたいのは、飲酒や喫煙です。アルコールには、体内の炎症を悪化させるサイトカインの分泌を活発にさせる作用があるといわれています。利尿作用によって乾燥や脱水も引き起こします。喫煙も治癒に遅れが出るので、罹患中は完全禁煙をしましょう。 食事だけでなく、生活習慣も併せて対策していくことが回復を早めるカギです。 もちろんかからないことが一番ですが、罹患した際は、腸活や生活習慣を意識して回復を早めていきましょう。
Hint-Pot編集部