巨人の歴史の中でも珍しい状態。不振の大きな要因はリリーフ陣の不出来【堀内恒夫の多事正論】
8月21日のDeNA戦[横浜]、約1週間ぶりに登板したアダメスは3セーブ目を挙げたが……/写真=高塩隆
「いよいよ全滅しましたねえ」と言ってきたヤツがいる。こいつ、よほどのサディストに違いない。私が巨人OBと知って、この言いぐさだ。8月14日のヤクルト戦(神宮)の試合後のことだ。巨人は8回の猛攻で一挙5点を奪い逆転したのもつかの間、9回裏にアダメスが3安打を浴びて逆転サヨナラ負けを食らった。 カミネロに始まり、ヒザ痛のマシソン、相変わらずの制球難の澤村拓一、そして急造の感があるアダメスと、クローザーがことごとく火消しに失敗しているのだから、こんな言い方をされても仕方がないのかもしれない。 中継ぎ陣も含めたリリーフ陣が、これほど計算が立たないのも巨人の長い歴史の中で珍しい。クローザーがその責めのすべてを背負っているように思われがちだが・・・
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週刊ベースボール