華やかさのなかに環境への配慮…韓国・新世界スクエアにみる「革新設計」
【11月22日 KOREA WAVE】韓国・新世界百貨店が先月1日に公開した超大型メディアファサード「新世界スクエア」が、華麗な外観とともに環境への配慮が注目されている。 新世界スクエアは、外壁に設置された超大型のメディアファサード(1292.3㎡)で、従来の1134㎡から約13%拡大された。映像の鮮明度を向上させるため、サムスン電子と協力してフリッカー現象(微細な画面のちらつき)を最小化。3Dアナモルフィック技術を採用することで、より立体的で没入感のある映像体験を提供している。 新世界スクエアは▽同等の面積に比べて最大35%のエネルギーを節約可能▽冷却ファンを使わず発熱を抑え、冷房コストを削減。ファンフィルター交換が不要で無駄を削減▽以前は外壁に設置されていた大型バナー広告を、デジタルメディアファサードに置き換えたことで廃棄物を大幅に削減▽時間帯に応じて色調と明るさを調整し、運転者や歩行者に配慮した設計――となっている。 2015年以降、新世界はメディアファサードに使用される電球を最大80%省電力のLEDに置き換え、年間12万kwのエネルギー削減を達成してきた。今回のスクエアでは、これをさらに進化させ、クリスマス映像に加えてKカルチャーやメディアアートの常時上映を始めている。視覚的な楽しさと環境配慮を両立している。 新世界百貨店の営業戦略担当者は「新世界スクエアは設計・制作・運営のすべての段階で環境に優しいアプローチを追求している」と述べた。今後も顧客に多様なエンターテインメントを提供しながら、社会的共感を呼ぶ持続可能なリソースの開発に努める方針だ。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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