豪華な“オリジナル車両”が待ち遠しい! 奈良と京都を結ぶ観光特急「まほろば」が3月から定期運行化決定 どんな列車?
「まほろば」ってどんな意味?
710年、元明天皇が都と定めた平城京は、現在の奈良市に置かれました。 そして奈良市は、いまもその栄華の名残となる東大寺や興福寺、薬師寺、さらに遷都以前に建立された法隆寺などの多くの仏教寺院が、国内の旅行者のみならず、インバウンド観光客の人気も集めています。 【画像】早く乗りたい! 4月に登場する特急「まほろば」を写真で見る(29枚)
そんな奈良市ですが、東海道・山陽新幹線沿線から鉄道でアクセスする場合、京都駅もしくは新大阪駅での乗り換えが必要となります。 このとき、東京、名古屋方面からのアクセスでは、京都駅で近鉄京都線もしくはJR奈良線への乗り換えとなりますが、近鉄京都線の改札口は新幹線中央口の正面、またJR奈良線のプラットホームも新幹線中央乗換口から近く、それほどわずらわしさはありません。 一方、岡山、広島方面からは、新大阪駅で下車後、おおさか東線に乗り換えるか、JR京都線で大阪駅まで移動し、大阪環状線から大和路線に乗り入れる「大和路快速」を使うかの二択になります。 ただ新大阪からのおおさか東線は久宝寺駅止まりが多く、そこからさらに大和路線に乗り換えなければなりません。また大阪駅経由の場合も、大阪駅での乗り換えで上下方向の移動が必要となり、やや面倒です。 そこでJR西日本は、こうした新大阪乗り換えでの不便を解消する、便利な臨時特急列車を運行しています。それが「まほろば号」です。 まほろば号は、観光の繁忙期の土日休日に設定される列車で、大阪駅からおおさか東線に入り、新大阪駅、法隆寺駅に停車し、奈良駅までを直通で結びます。 ちなみに「まほろば」という名前は、古事記にも謳われた言葉で「素晴らしいところ」という意味になります。 この冬は2024年12月1日(日)から運行がはじまり、2025年は1月11日(土)〜13日(祝)、以降2月23日(日)までの土日および2月11日(祝)〜24日(振休)と、合計24日間の運行が決まっています。 ダイヤは下り線(大阪駅→奈良駅)が新大阪駅発10時4分→奈良駅着10時57分、上り線(奈良駅→大阪駅)が奈良駅発16時21分、新大阪駅着17時10分で、奈良で日帰り観光して大阪に泊まるパターン、奈良で1泊してゆっくり観光するパターン、そのいずれでも使いやすい時間帯の設定と言えるでしょう。 列車は3両編成で、全車指定席となっており、乗車には運賃(新大阪駅−奈良駅820円、大阪駅−奈良駅950円、IC/きっぷ同額)のほか、指定席特急料金(大阪駅/新大阪駅−奈良駅1730円)が必要となります。