脳が喜ぶことをする/医師で作家・鎌田實の「鎌田式 究極の若返り健康術」
<32>脳が喜ぶことをする 認知症の人の約半数に、アパシーという症状がみられます。無気力、無関心、無感動になってしまうのです。 映画やテレビドラマに感動して涙が出る。人に見られるとちょっと気恥ずかしいですが、これはとてもいい反応と考えましょう。俺の脳はまだ大丈夫。感動できるかどうかは、とても大事なのです。 ・無関心はダメ スポーツの結果や政治の動きなどに興味を持っていることも大切。 ぼくはスポーツ観戦が大好き。最近興奮したのはKEIRINグランプリ2023。競輪やオートレースの利益金で社会貢献を行うJKAは、13年続くぼくのラジオ番組「日曜はがんばらない」(文化放送・日曜朝6時20分~)のスポンサー。好奇心旺盛なぼくは、大きなレースはチェックするようにしています。KEIRINグランプリ2023は、とんでもない興奮のレースでした。1億3700万円の優勝賞金を手にしたのは、松浦悠士選手。まくった深谷知広選手が優勝するかと思った瞬間、さらにその後ろにいた松浦選手がかわして見事優勝。大興奮でした。 こんな風に好奇心を広げていると、認知症は起きないような気がしています。 ・スポーツ新聞が大事 女の人はいろいろな趣味を持っていることが多いが、男性を無気力・無関心・無感動にしないためには、スポーツ新聞がいい。ぼくは日刊スポーツを毎日読んでいる。競馬や競輪だけではない。野球、サッカー、相撲、芸能ニュース。スポーツ新聞は、アパシーを予防するのに最適のマテリアルだ。